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四季彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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コウカなお買い物

百円玉を自動販売機に入れる。

それだけの動作でハルカは武者震いを起こしていた。

中学生のハルカにとって、自販機で缶ジュースを買うことは、贅沢そのものであった。

頑張った自分へのご褒美。一本の缶ジュースがその証だ。

それに今日は運動会。普段めったに動かないハルカは汗びっしょりだった。

着替えもそこそこに、ここまで振り切って来た。

震える手でボタンを押す。

ガチャン。

福音を聞いてからハルカは缶を取り出した。プルタブに指をかける。開けて中から抑えきれなくなった泡たちがブクブク……。ハルカは慌てて唇をプルトップへ…………。




「ハルカお嬢様、そんな安物、口にしてはいけません。何かあっては、わたくしがお父様に叱られてしまいます」


「ヨシノお黙り。今入れたのは、よく見るペラペラの紙のお金じゃなく、丸く硬い、珍しいお金よ。それで買ったものが安いはずないでしょう」

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