僕の見た光景は決して夢ではない
初めて書いた小説です
「皆様、ようこそ我々の船の中へ。歓迎いたします『地球の人々』」
グレーに染まった体。アーモンドのような目。そしてニヤッと笑ったのが見えた。
どう見てもよく画像検索などでヒットする宇宙人だ。なんで宇宙人が僕らの目の前にいるのか。
それは、5人で行った思い出。ここから先は未知の領域。さあ物語を始めよう。
物語は8月も半分過ぎた高校生のときに運命が変わったのかもしれない。いや、変わったのだ。確実に。
8月にもなると友達もなんやかんや出来てきた時期。
俺はいつも通り少しばかり遠いと感じる窓側の席へ自分の力を振り絞り何とか座ることができた。
カバンをその場に置き、俺は黄昏る。正直このクラスは俺には似合わない。
「……よぅ…」
どう考えたってそうだよ。たいしてカッコよくもない人が格好つけるとどう思う?
「……ぉい…」
間違いなく、ナルシスト扱いになる。いや俺はいいんだよ。正直どうでもいいから。
「「おぉぉぉい!!」」
「うわぁぁぁ誰だぁぁ」
「いや、驚きすぎだよ。そんな反応されるとさすがの僕のメンタルだって傷つくぜ」
こいつは同じクラスの(蛇島素晴)漢字がめんどくさい奴第二位で、とにかく陽キャ
俺とミスマッチなんだが、いったいどうして俺にかかわるんだろうな。そんな彼を俺は
『じゃー』と呼んでいる。仲良さそうに見えるだろう。ほとんど強引だったからな。
「また……し…」
じゃーって呼ばなかったとき、ずっとかなり痛めの技をかけるというね。
「ま・た・む・し・か」
「悪い悪い。でなんの話だっけ?」
「宇宙人だよ『宇宙人』」
「そうか、お前そんな難しい言葉よく知ってたな」
なんだろう、俺の瞳が潤って来やがった
「いや、なんでだよ。馬鹿にしすぎだろ。宇宙人もわからないほど馬鹿だと思われていたのか」
いやぁ~、こいつを揶揄うのはやはり面白い。
「で、宇宙人がどうかしたのかよ」
「そしていきなり冷めんなよ。オイラが一人で盛り上がってるみてぇじゃん!!」
「実際にそうなんだけども…」
「シャラーップ!!」
話が進まない。もう揶揄わないようにしておこう
「簡潔に話してくれ」
「僕達の学校って山に挟まれているだろ?校門を正面にして左側にある山にあるものを見つけてな」
「そこに宇宙人がいたとでも」
「飛行船があった」
なにってんだこいつ
「飛行船があった」
「それを今日、見に行こうというわけか?」
「いいよねそれで。いいよね。」
こいつはもうダメだ。連れていくモード入っちゃってるよ。適当に付き合って急ぎ足で帰るか。
「わかったよ放課後校門に残れよ」
「そう来なくっちゃ。あとそれと他にも何人か連れてくるからよろしくぅ」
あいつの姿は見えなくな…今あいつ他にも連れてくるって。人と話せないのに何で無駄のことをするのか。
放課後になった。俺は校門前で待っていた。するとまずはじゃーが来た。
その後ろから、(四室・子葉)(西園寺・柊真)(寺島・七海)の三人が来た男3女2の合コンのようなこのメンバー。
俺からしたら全員初対面。とりあえず、あいさつは必要だよな まずは自己紹介から…
「どうも…あの今回はやめといたほうが…」
「こんにちは」「大丈夫だ」「これでも丈夫ですから」
自己紹介ってなんだっけー。自己紹介じゃないよこれ。本当に普通のあいさつになっちまった
「あれ?そういえばじゃーがいない…っあ」
あいつ先に行ってる、しょうがない走るか。でもすぐにわかること。
他の3人足速いって。なんなのこれ。神様、世の中不公平ですよ。
そんなことを思いながら走って目的地に着いた。
「もうだめだ。ハァハァ」
「しっかりしろって、ほら見ろよこれ。」
そこにあったのは形は丸く宙に浮いている。そしてとてもでかい。他のみんなは開いた口が塞がらない状況だった。そんな空気を崩すようにじゃーが
「ちょっとだけでいいから入ってみようぜ」
答えは満場一致だった。みんなはとても笑顔だ。こういう場所が好きなグループだったのか。
みんなは何とか開いている場所を探し中に入った。俺も後に続いた
みんなが入った瞬間に一口は勢いよく閉まった。
警報が鳴り響く。だんだん近づいてくる音。
他4人は焦り、恐怖、不安、後悔。それぞれがそんなような顔をしている。
「ほら見ろ、そういうことをするからだ。だから俺はあの時
『やめといたほうがいい』と言ったのに」
4人は俺のほうを見る。4人は恐る恐る聞いてきた。
「「「「名前は?」」」」
「今更か。まぁいい、答えてやろう。俺は(内・悠仁)という名でこの地球で活動していた、この船の船長だ。
しっかりした名をグリア・アソシエーションという。以後お見知りおきを」
まぁいきなり一緒に行動していたやつが宇宙人って言われてもって感じだよな
「それでは気を取り直して…皆様、ようこそ我々の船の中へ。歓迎いたします『地球の人々』」
面白いかどうかは別として、自分でも何かいているのかよくわからない