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プロローグ


 エッケンベルドと呼ばれる大陸。

 二千年の昔、癒やしの女神の力そのものを使える少女がいた。

 人々は熱狂した。

 女神が遣わした聖女だと。

 その力は強大で、あらゆる病や傷を癒やすにも個々ではなく街一つ丸ごと一瞬で癒やし、失った手足すら瞬時に回復するものだった。

 しかし人の器ではその力は過ぎたものであり、その少女は僅か十三歳で神の御許を訪れた。

 人々は失望し、そして女神に新たな聖女を願った。

 女神は人々の願いに応えるため、一つの魔道具を造り上げた。

 その名を≪クロノマギア≫という。

 ≪クロノマギア≫は人間と女神の繋がりを補助するもので、魂と直結し女神の力そのものを扱えるようにする魔道具だった。

 つまり≪クロノマギア≫を宿した人間が聖女となるのだ。

 また≪クロノマギア≫は聖女が神の御許へ導かれると新たな聖女へと転移する。

 そして≪クロノマギア≫の人格に少女の魂を使った。少女は死しても聖女を助ける女神の遣いとなったのだ。


 こうして二千年の間、歴代の聖女たちは人々を癒やし続け、≪クロノマギア≫は少女の人格を宿したまま転移し続けた。


 そして……今日もまた聖女が神の御許へ訪れ、新たな聖女が誕生する。



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