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会話って大事だよね

「さっきの入れ物かして!!おもしろそう!!」


「フム、大変興味深いです。僕にも見せてもらえませんか?」



「……それより、聞くことあると思うよ?」




……泉のこと教えてくれた子が一番まともだね。この子と話すか。というか、この子たちって普通の子?子供だけで森に様子を見に来る?それとも、小さい種族で成人してる?わからないことだらけで、何から聞けばいいんだー!!


ウンウン唸っていたら、3人の方から話しかけてくれた。


「「「君ってもしかして『迷いまよいびと』?」」ですか?」


……『迷い人』?


「あぁ、すみません。『迷い人』と言われても、何のことだかわかりませんよね」


「……『迷い人』ってね、別の世界から迷いこんじゃった人のことなんだ」


「たまに、泉の近くにでるって長老様が言ってたんだ。すごいや、ぼく初めて会ったよ♪」


「『迷い人』についてはよくわかったよ。けど『迷い人』だっていう根拠がな……」


「この泉にいること、全く見たことのないものを普通に持ち歩き使用している、この2つの点から『迷い人』と判断しました。何か疑問があればお答えしますよ?」


Oh、確かにその通りだわ。他2人も頷いてるし、お言葉に甘えて質問タイムといきましょうか。







「あーーーー!!思い出した!!『迷い人』と『記憶持ち』の人に会ったら村に案内しなさい、って長老様が前に喋ってたよ!?僕たちの自己紹介は良いけど名前は聞いちゃダメだっても言ってた!!」

「……何で?」


「えっ!?えっと、うーんと……何でだっけ?」


「確かに聞いたことがあります。詳しくは教えてもらえなかったのですが……」


え、名前名乗ったら駄目なの?知らない人に会ったらまず名乗らない?


「……わかんないなら、村に行けば良いと思うよ?長老様が教えてくれるよ」


……おいおい、元気な子とインテリ系の子が「それだっ!!」って顔してるよ。


「よし、それじゃあ村にお二人様ごあんなーい!!僕の名前はパウルだよ!!」


「僕の名前はペーターと言います。」


「……僕は、ポルンだよ。よろしくね」


えっと、元気な子が「パウル」理屈っぽい子が「ペーター」オドオドしてるけどしっかりしてる子が「ポルン」だね。


「……君たちの村の人の名前は全員『ぱ』行から始まるの?」


「違うよー?」


「我々、『緑の妖精』は同じくらいの時期に生まれたものを似たような響きの名前を付けるんです。多い時は覚えにくいので、響きが違う名前になります。」


「ペーターは僕とパウルの先輩妖精なんだ」

某錬金術RPGと同じかと思ったら違ったよ。ちょっと残念。でも、ちびっこたちは妖精とだという大事なことが判明致しました。


「村までは、どのくらい歩くの?」


「僕たちの村は、村の仲間か許可証がないと入れない結界と認識阻害の結界が張られています」


「だから、そんなに歩かないよー」


なんでも、出入り自由になるアクセサリー(?)があるとOKなんだそうだ。外敵から守られる点ではいいかもね。





……今、私はリツの背中に乗せてもらってます。最初は歩いてたんだけど、数分でダウン。見かねたのかリツが屈んで「乗って」と言うようなジェスチャーをしました。


それから10数分乗ってるけど、ゆっくり歩いてくれるおかげで、上下運動が少ない。素晴らしいよリツ!!乗り物酔いが酷くて、エレベーターに乗っても吐きそうになるからなあ(遠い目)「あっ、このままだと村に入れないから手を繋ぐね」


リツから降りて手を繋いだのはいいけど、リツはどうしよう?


「ワンッ」


ひと鳴きすると、ちょっと光って今の自分が抱えれる子犬サイズまで小さくなった。リツかわいい!!すごい!!ミニリツはポルンが抱えることに。くそっ、誰か今すぐ写真を撮ってくれ!!


進むと、水じゃなく、布でもないなにか通り抜けたような感覚が。すると、目の前に広がったのはこれぞファンタジー!な村だった。


丸太で作った家や遠くてもはっきりわかるほど、大きな切り株にドアや窓がついてる家。大きなキノコが何個か生えていて、さらに村の中に川が流れていて水車小屋がある。

「すっっごーーーーい!!!」

「……奥の切り株ハウスに長老様がいるよ」


「村の外れで畑や動物の世話をしています」


「それじゃ、僕長老様に教えてくるねー!!」


パウルの足速っ、ポケーと見ていたら声がかかった。


「さて、我々もいきましょうか。あいつは足が速いからもう着いてるでしょう」


ちびっこ集団は『妖精』でした。作者は某錬金術RPGをこよなく愛しております。シリーズ名全部言えます。(最近のはちょっと怪しい…)


オオカミに乗るとか、完全にあのアニメ映画の世界だ(笑)


次回、長老様とのお話です。

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