これからよろしくね!
主人公、プチギレ。いいかげん触れ合いをさせたいです(笑)
それにしても、人懐っこいオオカミさんだなぁ。
オオカミって『一匹狼』という位なんだから、孤高の存在でかっこいいイメージがあったんだけど、狼というより、ただのおっきいワンコだよ。
…………いちいち『オオカミさん』て呼ぶのめんどくさい。
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜と、どうしよう……………
名前、付けちゃおうかな?
「ねぇねぇ、名前付けちゃってもいいかな?」
「わふぅ」
これは、OKということで良いのかな?
それでは、素敵なお名前を考えましょう!!
とはいえ、ネーミングセンスが皆無だからなぁ。なにかヒントになりそうなものないかな。
改めてオオカミさんを見てみましょう。
先ほど述べた通り、青緑のキラキラした目をしています。まるで、5月の新緑を思い起こします。
柔らかそうな毛並みは灰白で、首回りだけ薄い水色と灰色が混ざったような色をしています。
…………なんだか、淡雪を連想するなぁ。手に落ちるとすぐに溶けてなくなっちゃうんだよね。
う〜ん、普通に「若葉〈わかば〉」とか「雪〈ゆき〉」でいいかな。
あ、大事なこと忘れてたよ。
「君ってさ、女の子?」
ブンッ、ブンッ
うわ、首がもげる勢いで横に振ってるよ。
「あ、ごめん。男の子なんだね。」
ニコニコして、わふっ、と答えてくれました。
オスなら「雪」はともかく「若葉は」かわいすぎるねぇ。
――――そういえば、この前読んだ豆文庫に、
『雪の結晶は6つの花びらみたいに見えるから、六花と呼ばれる』
ってあったなぁ。
よし、決めた!オオカミさんにも許可を貰わないとね。
「オオカミさん、君の名前首回りが雪が舞っている様に見えるから、
『六花』の『リツ』なんてどうかな?」
「ワン、ワン、アオ〜〜ン」
よかった、凄く喜んでくれてるみたい。なんだか照れ臭いや。
「エヘヘ、リツこれからよろしくね!!」
体に飛び付き、撫でてみます。 おぉ〜凄く柔らかくて、フワッフワだよ。
リツは「お座り」の状態で気持ち良さそうにしています。
オオカミでワンコなお友達、ゲットだぜ!!
名前ですっかり忘れてたけど、顔がベトベトなんだよね……
気付いちゃうと、結構気持ち悪いな。近くに水場があるし、顔洗うか。
「リツ〜顔洗ってくるから、ちょっと待っててね。」
泉に落ちないように気を付けて、よし洗うか……………………………………………………………………………………………エッ、誰?
水面に映っていたのは、見慣れない顔の人でした。
とりあえず、顔をバシャバシャ洗って、よければ皆さんもご一緒に3、2、1ハイ、
「なんじゃあ、こりゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
やっと、モフモフできました。リツはワンコ、癒し成分です。
主人公、大絶叫はたしてその理由とは!?