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あなたのために耳澄ます

 程よい暖かさは遠に去り、これからの暑さを予感させるように、日に日に気温が上がってきている。夏休みまで残りあと少しと迫ってきた。

 朝、いつもの様に何も考えず校門を通ろうとすると、何やら数人の生徒が並んでおり、登校している生徒に挨拶をしているのが見えた。

 挨拶運動か何かかと思ったが、名前が書かれた(たすき)を見るに、生徒会の立候補者達のようだ。どうやら選挙活動期間が始まったみたいだ。すっかり忘れてたわ、確かに今思い出せば担任が告知してたような気がしないでもないが、なんてこった今の今まで忘れてた。

 個人的には学内の選挙に興味はないのだが、今回は違う、この選挙の結果によってはあの()()に関しての大きな進捗が見られるだろう。まあ『結果によっては』とは言うものの、黒薔薇が落選という事態はほぼ無いと考えている。この学校内においての黒薔薇の人望、人脈、影響力というものは凄まじい。これは決して大袈裟な物言いとかではなく、裏を取っての発言だ。ちゃんと学校内の会話に片っ端から耳を澄ませて盗み聞きしたから……おっと、盗み聞きと聞いて滑稽とか思ってくれるな、それのおかげで分かったこともたくさんある。

 まず、黒薔薇を校門の前で盛大に勧誘した時の出来事だが、次の日にはちらほらとその事について会話しているのが聞こえてきていた。

 部活の方の話は広まらず、『黒薔薇さんがなんか変な奴に絡まれた』という旨のものだ。『昨日校門で騒ぎがあった』で話題になるなら、なにもおかしくはないが、『黒薔薇さんが絡まれた』というようになっている。つまりは「騒ぎ」か「黒薔薇」で言えば後者がメインなっているのだ。

 他にもある。いつもなら昼はパンを買って教室で一人ムシャムシャと食べているが、わざわざ学食まで出向いて周りの会話に聞き耳を立てたり、休み時間にはほぼ毎回購買部や自販機に行くようにして調べたが、何十回とまではいかないでも、一日に一回は"黒薔薇"という名前を聞いた。もう日課みたいなもんよこれ、そう、ラジオ体操みたいなもん。

 ちなみに昼の学食はリア充達で溢れており、一人ポツンと食べていればとんでもなく目立つのだが、運良く空いていないかと、念のため混み具合を確認をしに学食を覗いた時、俺は勇者を見た。人で溢れかえる中堂々と席に着き、一人で飯を食べるやつがいた。しかも端っこの方で食べりゃいいものをわざわざ見てくれと言わんばかりにそこそこ中心で食べている。とんでもねぇやつがいたもんだと思ったが、どうにかして学食でも盗み聞きしておきたかったもんで、何を思ったか俺はあたかも知り合いであるかの様な佇まいでそいつの隣に座り、昼飯を共にした……、気持ち悪いとか言わないの。無駄な行動だったわけではないんだからいいんだよ。

……やっぱ俺ってストーカーとかに向いて――――この話はやめとく。

 横道にそれまくった話を戻そう、ともかくそういった調査もあり、選挙の面では黒薔薇を信頼している。投票を呼びかけているみたいだし当選の確率は更に上がるだろう、特段嫌われているような噂は無かったし。が、やはりというか多少の妬みなどは見られた。誰からも好かれるやつなんてのはいないのだろうが、あいつは人より注目を浴びている、好意的な意見も多ければその逆もそこらにいる人よりは多い。と言っても非の打ち所が無いと言った所なのだろうか、多数派ではないようだが。

 その話題の黒薔薇さんは校門で見かけないと思ったら下駄箱の方にいたようだ、うちの学校は正門からすぐに下駄箱があるのではなく、一度校舎を迂回した所にある。

 なぜわざわざと思ったが、なるほどな、立ってる立候補者が少ない分こっちの方が目立つわ。愛想の良い挨拶を振り撒く姿はいつもの俺への対応とは格段に違い、明らかに扱いの差を感じる……にしても何回見てもいつもの黒薔薇からは想像できない程の印象の違いだな。思わず口角が少し上がりニヤつく形になってしまう、ちょうどそこで下駄箱の入口に差し掛かり黒薔薇と目が合う。

『なにニヤついてんだてめぇ? てめぇの(はらわた)引きずり出して、てめぇからとった肉詰めてソーセージにして食うぞこら』

 といった具合で()()()視線を送ってくる。やだ……そんな乱暴にしないで……。

 周りから一人でニヤついてるヤバいやつだと思われても困るので、とっとと退散した。


 ~ ~ ~ ~ ~ 


 教室に着けば、いつもの光景が広がる。仲の良い奴らで固まり、それぞれ自分たちの世界に入り込んで談笑している。基本的に教室の中心から離れてその()()はできるのだが、いろんな世界のほぼ中心にあるのが俺の席で、つまりは教室の中心。席が決まった当初は天敵がいる檻にでも入れられた気分だったが、今では慣れたもんで、むしろこの前のような情報収集にも利用できるんで案外悪くないと思っていたりする。

 誰かに挨拶するという事もなく席に着き、授業の準備を済ませ、本を読もうと広げた途端。スマホに一件のメッセージが届く、この学校は休み時間などであればスマホの使用は認められている。

[実さんおはようございます、嬢ヶ丘です。突然なんですけど、今日のお昼購買部に来られますか?]

 なんでこいつ俺の電話番号以外の連絡先まで知ってんの、こわ。ていうか学校来られんのかよ。

 とは言うもののちょうどいいと言えばちょうどいい。先日操神(あやがみ)が言っていた『嬢ヶ丘の今の状況』とやらについて少し探りをいれたいと思っていたところ。

[別に構わんが、何の用だ?]

 都合は良いのだが、わざわざ向こうからのお呼び出しだ、偶にではあるが喫茶店で集まったりもするし余程の事がない限り電話なんかで済むはずだ。

[えっとですね、さっき私の方に実さんの友達の佐々木さんという方から連絡がきまして。今日のお昼に、購買部へ実さんと一緒に来て欲しいとのことだったんで連絡しました。部活の事も知ってるようでしたし、何か重要な事かと思って。]

 は? 佐々木って名前の知り合いはいないんだが、俺が知ってる佐々木なんか佐々木小次郎ぐらいだが? こいつも律儀なんだかバカなんだか、そいつが俺の友達なら普通俺に直接連絡してくるだろうよ……

 ちなみに佐々木が誰かなのかは検討がついてるから特に動揺していたりはない。いつもの三人以外で部活の件を知ってる奴なんかもうあいつしかいない。あの折り紙みたいな名前の奴、どうせあいつだろ。何の用だか知らんがいちいち面倒くさい事をしやがる。

[分かった、とりあえず昼に購買部に行く。あと、佐々木は俺の友達とかじゃないから]

 あいつとは友達になった覚えはないからな。友達になるくらいだったら腹筋千回やった方がマシだわ。

「はぁ」

 スマホを置き一息つく。

 ふと窓の外に目をやる、そこにはいつもと変わらない青空が広がっている。今日は雲がひとつもない澄んだ空だ、そんなからっぽの空に一匹の蝉の鳴き声が響き渡っている。それは蝉自身の存在の訴えであろうが、その哀れさに泣いているようにも聞こえた。


 ~ ~ ~ ~ ~ 


 太陽が存分に人間界を見下ろす頃、待ちに待ってもいない昼休みだ。先ほど嬢ヶ丘から校門で待っているというメッセージが届いていたのでまずは合流することにした。てことで今日は昼飯は抜きだ。

「こんにちは」

「久々……でもないか、普段学校来ないくせにこういうときはさっと出てくるんだな」

「ええ、部活のことですからね……致し方ないです。とりあえず行きましょう」

 皮肉されたのに、なんとすました返しだこと。

 話しながら購買部へ歩を進める。

「そういえば、佐々木さんが友達じゃないってどういう意味ですか?」

「そのまんまだ、俺に佐々木なんて名前の知り合いはいない」

「え……えええ!? それってめちゃくちゃ怖いじゃないですか! じゃ、じゃあどなたなんでしょうか……麗葉(うらは)さんがこんな事するとは思えませんし……」

 まあ、嬢ヶ丘からしたら誰が犯人かなんて検討もつかないだろうから動揺するのも無理はない。

「それなら大体予想ついてるから安心して黙って着いてこい」

「えぇー、実さんは誰か分かってるんですか? ズルいですズルいです~! ぜんっぜん安心なんてできませんよー!」

「説明してたら長くなるんだよ、あと数分で着くし、少し辛抱しろ」

 むくれている嬢ヶ丘を後ろにして歩く。

 案の定購買部にいたのは、折り紙改め操神であった。

「よぉ、()()()

「あっはは、やっぱバレるよね~」

 微笑む操神。こんな分かりきった嘘なんの意味があるやら……って嬢ヶ丘には効果あるんだったか。

「あったりまえだろ、てか部活の事だすとか隠す気も無いだろ」

「まあね~。でもこうした方が君と嬢ヶ丘さんが集まってくれると思ってねー」

「別に俺らはそんなレアキャラじゃないが」

 そんなやり取りをまだ半分むくれている嬢ヶ丘が眺めている。

「あ~ごめんね、挨拶遅れちゃった~。はじめまして、僕は操神 情(あやがみ まこと)って言うんだ、よろしくねぇ」

 操神が握手を求める手を差し出すが、嬢ヶ丘は警戒した様子でなかなか受け取らない。

「ねぇ、実くん、嬢ヶ丘さんに僕のこと変な風に吹き込んだりしてないよね……?」

「してねぇよ、普通に考えて偽名で連絡とってきたようなやつといきなり仲良くできるかよ」

「あ……言われた……」

 そう呟いたあと、ようやく操神の手を取ったかと思えば、ぶんぶんと力強く上下に振る。

「よろしくお願いしますっ!」

 俺が言えたことじゃないがこいつもつくづく面倒くさい性格してるわ。

「いたたた、嬢ヶ丘さん、いたいよ~!」

「はっ! 私としたことが取り乱してしまいました、操神さんごめんなさい……」

「あ、はは……いいよいいよ。とりあえず、ここじゃ人も多いし屋上にでも行こっかー」

 言われて周りを見ると、お昼時ということもあり昼飯を求めて人が集まってきていた。これで操神も校内では顔が知られてる方だ、見物人が集まってくる前に移動したほうがいいだろう。

「お、屋上!! それはいいですね……アニメっぽいですし……」

「この学校屋上行けたのかよ」

「ほんとは行けないんだけどね~僕は行けるんだぁ~」

 うわ、なにその詳しく聞いて欲しそうな意味深な物言い。絶対聞いてやらねぇ、意地でも聞いてやらねぇ。


 ~ ~ ~ ~ ~ 


 場所は移り、この学校で一番太陽に近い場所。涼しげな風がよく通り、周りに大きな建物がないため見晴らしも悪くない。真昼の街は閑散としていて、外を歩いている人もほとんど見えない。

「お昼の屋上っていいよね~、まるで僕たちがこの街を貸し切っちゃってるみたいで」

 こいつと同じ感覚なのは不本意だが、俺も似たようなことを考えていた。

 耳を澄ませば微かに聞こえてくるのは生徒たちの談笑のみ、鳥一匹の鳴き声すらも聞こえてこない。まるで俺たち以外の人間がこの世界から消え去ってしまったのではと、そんな感覚に陥る。

 しかし、不思議と恐ろしいという感情は湧いてこない、むしろこの静けさがたまらなく心地良い。

「あのー……なぜ操神さんが屋上の鍵を持ってるんですか?」

 あ、聞いちまった。

「え~! それはひ・み・つ・だよ~」

 ほら、うざい。

「そんな事より、用件はなんだよ」

「あ~いやぁ、重要な用事とかは無いんだけどね~、仲間に入るんだから嬢ヶ丘さんに挨拶しておかないと~って思ってね」

「それだけかよ、そんなもん喫茶店で集まってるときにでもすりゃいいだろ……」

「え、ええ? ちょっと待って下さい、操神さんが仲間ってどういうことですか!?」

 嬢ヶ丘が驚いた様子で叫ぶ。

「そのまんまだ、こいつも部活の件を手伝うんだってよ」

「えええ!? マジですか!?」

「マジだ」

「マジだよ~」

 突然のことで理解が追いついていないのか、呆然としている。

「ちょ、ちょーっと操神さん、待っていて下さい!」

 袖をぐっと引っ張られ、操神から少し離れたところに連れて行かれる。

「あのあの、操神さんはどこで私達の部活について知ったんでしょうか」

 俺の耳元に口を近づけてひそひそと喋る。

「お、俺たちが喫茶店で話してるところを、盗み聞きしたんだってよ」

「えぇ……」

 ほんと、盗み聞きとかたちが悪いよな。

「じゃ、じゃあ、なんでこんな面倒なことに首を突っ込もうと思ったんでしょうか……」

 いや、面倒なことってお前が言うんかい。

「本人に直接聞けよ、てかお前近いから離れろ」 

「う……ですよね……」

 俺が言った後ろの言葉はあまり意識していないのか、さっきよりは離れるもまだ少し近い距離で考え込む。

「よ、よーし」

 何かを決意した様子で操神のもとへ向かっていった。

 俺から操神の本当の思惑について嬢ヶ丘に話すこともできるが、言っても何か良いことがあるとは思えない。

 人員不足という状況でなくても操神という人材は役に立つ、これを使わない手は無いだろう。

 しかし、嬢ヶ丘に話し操神との関係がギクシャクして、『操神さんなんて嫌いですぅぅぅ!』となられては困る。それなら端から黙ってればそういったトラブルの心配も無い。ま、引き入れるならそれで操神の動向には注意をしておかなければいけないが。

 気づけば、嬢ヶ丘と操神は仲良さそうに話していた。

「へぇー! じゃあ操神さんも私達と一緒に楽しいことがしたいんですねー!」

「うん、そうなんだ~、嬢ヶ丘さんは僕が入っても問題ないかな?」

「あ、はい! 私としては仲間が増えるより嬉しいことはありませんから!」

「あっはは、それなら良かった~」

「それに、あの実さんとも仲が良さそうでしたし!」

 なに()()って、俺が一番の問題ってこと?

「そうそう~バレちゃったか~。僕も実くんのこと好きだし、実くんも僕のことが好きなんだよぉ~」

「好、き……? あ、ああー、好きってそういうことですよね! うんうん、そういう意味じゃない。落ち着け私……」

 くそ……操神のやつでたらめ言いやがって。

 しかし、仲がいいということで認識させておくのが一番いいはずだ。ここは堪えろ俺……落ち着け私……

「やった~、これで僕も自称じゃなくて正式に仲間入りだ~」

 操神が喜びを表したかと思うと、すぐにまた口を開く。

「ということだし麗葉ちゃん、もうそろそろ出てきたらー? いるんでしょー?」

 すると、俺の後ろにある階下へ通じる扉からカチャと音がした。ゆっくりとした動作で出てきたのは黒薔薇だった。

「気づかれてましたか。まあ、当然ですか」

「うおっ!」

 やっべぇ俺としたことが全然気づかなかった、人の気配には誰よりも敏感な自信あったのに……ぼっちでゲーセン行ったとき同級生がいればいち早く察知できるのに……

「そら気づくよ~、僕の方から見ればまる分かりだったし~。嬢ヶ丘さんたちのことが気になって盗み聞きしてたんでしょ~?」

「ええ、珍しくゆな……嬢ヶ丘さんを校内で見かけたかと思えば、怪しい男二人と歩いていたので」

 いやいや、怪しい男って顔知ってるだろ、素直に『ゆなさんのことが心配で心配で堪らなかったんですぅー!!』って言えよ。

「えぇー! 麗葉さんいたんですか!? 全然気づかなかったですー! きょ、今日は驚くことがたくさんですー……」

「……選挙で忙しいんじゃねぇのかよ」

「忙しいと言ってもお昼ご飯の時くらいは自由です」

 黒薔薇の手には弁当が一つ、容器を見るに手作りのものであろう。食いながら聞いてたってわけか。

「にしても、奇しくもこれでみんな揃ったわけだねー。どうかな、もう少し時間あるしみんなでお昼食べて親睦会といかないー? ここだと誰にも見られる心配ないし~」

 確かに腹は減っている。昼飯削っての集まりだし。

「賛成ですー! 屋上でお昼ごはんってそれアニメじゃないですかー!」

「まぁ……特に断る理由も無いが」

「私も別に構いませんよ」

 とりあえず、綺麗な形とは言えないがなかまが一人加わった。

 今の俺達の状態を例えると物が無理やり詰め込まれた押入れのようなもの。一見綺麗に収まっているが、中身はぎゅうぎゅうに詰められた物で溢れかえりとてもじゃないが綺麗とは言えない。

 中身は汚くても、そのままずっと収まっていてくれるのであればまだいい。いつか押入れに限界がきてひとたび中身が溢れ出てしまうことがあれば、もう誰にも止められない。

 はたまた、その押入を自ら開けることにならなければいいが……

「実さん! 購買行きましょうよ、購買! 確かメロンパンが人気なんですよね! まだ残っているでしょうか!?」

「知らん、買いに行ったことねぇし」

「えぇー! せっかく毎日チャンスがあるのにもったいないじゃないですかー! 急いで行きましょう!」

 腕を持って強く引かれる。

「実くんー僕は焼きそばパンとフルーツオレね~」

「私はデザートに甘いものでもお願いします」

「は? ふざけん――」

「分かりましたー! 麗葉さんと操神さんは待っていて下さいー!」

 言った瞬間、さっきよりも引く強さを上げて、俺はそのまま抵抗する間もなく連れて行かれた。


 嬢ヶ丘に引っ張られながら脳裏によぎる。操神の言った『嬢ヶ丘の状況』について、結局なにも収穫は得られなかった。

 こんな能天気であほで子どもみたいなやつにいったいどんなことが起きてるっていうんだ。


 操神は、それを知っている。


 俺には知る由もない……いや、聞こうと思えば聞ける、聞く勇気が無いんだろう。


 このままでいいのか?

……分からない。


「実るさーん! おーい、着きましたよー!」

 嬢ヶ丘の声で我に返る。しばらく呆然としてしまっていたようだ。

 あ、そういや。

「すまん、財布忘れてきた」

「えええー!!」

 どうも、天です!

 既にご高覧下った方は、ありがとうございます!

 後書きを先に読む派の方は、ご高覧ののち再度上の文を読みに来ていただければ嬉しいです。

 後書きで本編を見るか決める派の方は、本編が気になってどうしようもなくなる呪いをかけようかと思いましたが、MPが足りないのでやめておきます。


 さて、突然ですが人間関係って難しいですよね。

 傍から見れば仲が良い人たちでも、ひとりひとり話を聞いてみると愚痴や不満を持っていたりします。それは言わば、パンパンに詰め込まれた押入れです、見た目だけ繕って中はぐちゃぐちゃ……

 しかし、私はそれは悪い関係だとは思いません。ていうか誰一人と不満もなく、皆が皆を好きな関係なんてのはめったにありません。大なり小なり不満はあるものです。

「人間」と一括りにしますが、十人いれば十種族、百人いれば百種族いると言っても過言ではないと思います。種族が違えば意見が食い違うのは当然。

 逆に言えば、パンパンでも収まっているのです。それはお互い(かどうかは分かりません)が妥協して認めあって共存しているからであるとも言えます。


 とここまで書いておいて、読者が「何言っているんだこいつ」状態になっていることに気づく。

 答えのないことを書いていても切りがないので、この辺でココアを飲ませていただこうと思います(筆を置くの意)。

 また会いましょう、ばいび~

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