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苦味と甘味は裏腹

「私達の部活に入部してくださいお願いします!」

 刹那、あたりには静寂が訪れる。

 俺は唖然、相手は呆然。

 嬢ヶ丘は勢いで頭を下げている。

 まばらに下校していた生徒達も何事かと、足を止めこちらを見ている。

(…………なんだこの光景) 

 はっ! やめて! 視線が集まってる……。だからこういう好奇の視線苦手なんだよ。

 相手方も周りの視線に気づいたのか、呆け顔から変わり、引き攣っていた。

 そして、苦笑気味でゆっくりと口を開いたのは、件のターゲットである黒髪の女生徒であった。

「い、いきなりなんなんですか? 意味が分かりません……」。

 当然の反応である。

 さすがの俺でも嬢ヶ丘がここまでクレイジーな勧誘をするとは思わなかった。

 そもそもさぁ、まだ正式に部作れてないだろ。それなのによくもまあそんな堂々と勧誘できるもんだ。

「あ……そ、そうですよね、すみません何の説明も無しでいきなり。緊張してしまってつい……」

 そうとも、普通の部の勧誘ならともかく少しばかり訳有りなんだから、きちんと説明するべきである。

 訳有り……そういうと何か複雑な事情がありそうだが、ただの我儘だ。

 さてこいつは、ここからどうやって勧誘するつもりなのだろうか。

 私の我儘で部活設立を目指しているので手伝ってください! とか言わないだろうな。

 そんな何の得もない話誰も乗ってこない、それはこいつも分かっているだろう。多分な。自信を持って言えないのが情けない。

「え、えと、えっとですね……私達は今、部の設立を目指してまして……」

「それで……あなたにも手を貸していただけないかなぁ……なんて思っていましてですね……」

 やべぇ、まじで意味わからなすぎる。

 こんなこといきなり知らない奴に言われたら、うざすぎるし迷惑この上ない。

「そ、そうですか……」

「事情はなんとなく分かったのですが、なぜ顔見知りですらない私達になんですか……」

 あっごめんなさいそれは俺が原因です。

 嬢ヶ丘の奇行により勘違いを起こしているが正しくは"私達に"ではなく"私に"だが。 

 意外と冷静な対応だな、まぁ強く掛かって来られても困るのだが。

「え~なにこの子いきなり~」

「意味分かんないんですけどぉ」

 確かに、じゃなくて。

 やっとこさ話に追いついてきた他の奴らも次第に反応を見せ始める。

「うっ」

「実さん、結構キツくないですか……」

 相手に聞こえないぐらいの声で言葉にしたので、それに俺も応える。

「もともとキツイもんを更にキツイ状況にしたのは誰だ」

「…………」

 そう、それもこれも奇行が原因。最初から無謀ということは百も承知だが、嬢ヶ丘のおかげで難易度がハードからエクストリームハードに上がってしまったのである。

「あ、あの私たちはそろそろ……」

 そろそろ辛抱できなくなったのかそう告げてきた。

 このままではこんなに恥をかいたことがなんの結果を残すこともなく終わってしまう。

「お願いします、あなたにしか頼めないことなんです!!」

「私達そんな間柄ではありませんよね!?」

 なんとか粘っているがこれでは会話時間が長くなるだけで、相手になんの心境の変化も与えられないだろう。

 ……仕方ない、こうなったら最終奥義を使うしかないようだな、嬢ヶ丘にできるかいささか不安ではあるが、この際少しでも望みがあるならばそれに賭けてみるしかあるまい。

「おい、嬢ヶ丘」

 先ほどと同じく相手に聞こえないように喋りかける。

「な、なんでしょうか」

「頼む、泣いてくれ」

「ななな、なんですかいきなり、いま実さんの性的嗜好を持ってこられても困ります!」

 どうしてそうなった。

 ここで俺が性的嗜好の話をしていると勘違いしているあたりかなり動揺しているように見られる。それともボケか?

 いやいやどう考えてもボケられる状況じゃねぇ。

「あほかお前は、真面目に聞け。もうそれしか方法は無い。……と思う」

「何も本気で泣けとは言っていない。演技は得意か?」

「そ、それって泣けば入部してくれるってことですか?」

「必ずではないだろうが、少し望みがある、それに賭けるというのであれば、今すぐ泣け、すぐさま泣け」

「…………任せてください」

 嬢ヶ丘の顔にはどこか自信があるように見えた。

 そして少しの間、先に口を開いたのは嬢ヶ丘ではなかった。

「すみませんほんとにそろそろ帰らないと。それでは……」

 言うと、足を動かし、俺達の横を通り過ぎようとした時。


「う、うええぇぇん、うぇぇぇぇぇええええん。ぐすん……ぐすん」


 …………は?


 そこに居た誰もが思ったであろう。

 こいつ、嘘泣き下手すぎだろ。

 駄目だ、これまた予想外、またこいつにやられてしまった。なに少し出来そうな顔して「任せてください」だよ。ふざけんな。出来ないならそう言え。

 もう打つ手はない、恥に恥を塗って終了だ。

「え……ちょっとあり得ないわぁ」

「今のはうちでも若干引くわ~」

 笑ってさえもくれない。

 ふと、耳にはいる。

「おーい、お前らぁそんなとこで何やってる」

 少し離れた所で帰りの生徒を見送っていた教師だった、校門でたむろしていたもんだから注意しにきたのだろう。

「お前ら、話すのは構わんが、校門で固まるなぁ」

 ふいに嬢ヶ丘が何か思いついたのかハッとする。

 そして再び。

「うぇぇぇぇん、うえええええん」

 とても癇に障る泣き声である、いや泣き声とは認めん。誰が聞いてもただの雑音だ。

「お、おいおい、泣いてるじゃないか。何があった」

 と思っていない人間が存在した。ばかなのか? うむ、ばかだろう。

「ぐすん……こ、この黒髪ロングの巨乳の方にどうしてもお願いしたいことがあって、話だけでも聞いて欲しいとお願いしてるのに、全然聞く耳を持ってくれなくて……」

 嘘つけ。めっちゃストレートに入部してくれって頼んでたろ。

 だがナイスだ。これでまた可能性が出てきた。どうにか事がいいように進んでいく事を願うしかない。

 それを助長するべく俺も「のる」

「泣くなよ。落ち着け、やっぱり人を巻き込んじゃいけないんだ。俺たちだけで解決するべきなんだよ」

「うぅ……(なんですかそのキャラ、ちょっと気持ち悪いんでやめてください)」

「(自分でもそう思ってるから言うな)」

「何だかわからんが、話ぐらい聞いてやったらどうだ。うん、そうしとけ」。

 教師の顔には『めんどくさそう』という文字がそれはそれは濃く書かれていた。

「話だけでもなんて一言も言ってな……!」

「うぇぇぇぇん! うぇぇぇぇぇん!」

「ほらほら、こんなに泣いている、これは話を聞いてやるしかあるまいな、ああ、そうすべきだ」

 凄いよな、ここにいる奴ら全員が、それぞれ理由は違えど『面倒くさい』と思っているんだぜ。運命感じちゃう。

「な! クロバラ?」

 その教師は肩に手を置き、いいから頷けと言わんばかりの表情で見つめる。

 てか、クロバラ? こいつの名前か? ここにきて初めて名前を知った。

「うう…………」

 何も言わないクロバラ。さん。

 じっと見つめる教師、まさに無言の圧力というやつである。

「『ウラハ』もう行こ……、ここにいる人達おかしい……」

「そ、そうだよ……」

 他の女生徒はもう、異様な雰囲気と化したこの場から一刻も早く立ち去りたい様子だ。

 おかしいのはわかってる、わかってるけど、もう後に退けないんだよ……。

 そして、クロバラが口を開いた。

「ううう…………」

「わかりました、わかりましたよ!」

「だからそんなに見ないで下さい!」

 おおお、やるじゃねぇかこの教師。誰だか名前は忘れたが感謝してやろう。

「うわ……ウラハもおかしかった……」

 お友達に結構引かれてるが、それも気になってないのかクロバラが続ける。

「ですが、もう一度お話をきちんと聞かせてください」

「わ、わかりました! ありがとうございます!」

 目を押さえている手を、退けた嬢ヶ丘さんはスイッチが切り替わったようにコロッと変わった。

 当然その目に涙はない。あるはずがない。

「よーし、さすがクロバラだな! 困難を共に乗り越えるのも学生の内に学んでおくべきことだ、なるべく先生に頼らずに自分たちの力で解決するんだぞ、じゃあ先生は行くからな!」

 言って、さっさと校内に入って行ってしまった。

 うーんなかなかのクズ教師である。


※     ※     ※


 クロバラは友人と少し話した後、こちらに向かって来た。重そうな足取りで。

「はぁ……お待たせしました」

 その最初の「はぁ」いるか?

「あの、さっそく本題なのですが……」

 嬢ヶ丘が話を手短に終わらせるために、いきなり本題に入ろうとしたところ、クロバラがそれを遮るように言葉を発する。

「あ、ちょっと待って下さい、ここで立ち話も疲れてしまうので、移動しませんか?」

「今日友達と一緒に行く予定だった、お気に入りの喫茶店があるのですが……」

 訳:お前らのおかげで、今日行く予定だった喫茶店に行けなくなりそうだから付き合えや。

 うわ……こわ……。

 さすが、俺達が断れないのを知ってのことだろう、遠慮して言っているように聞こえるがな。

 この「クロバラ」においては遠慮などあり得んだろうな。

「わ、わかりました! そういうことでしたら是非お付き合いさせてください!」

 クロバラの意図を察したのか、嬢ヶ丘も合わせる。

「ありがとうございます、では、そこまで案内しますので着いてきて下さい」

 言うと、よほど行きたかったのであろう、明らかな早足で歩き出した。文句を言える立場ではない、ということは分かりきっているので、俺達は行き先も知り得ぬまま、その歩みに合わせ着いていく。

 少し経つと、駅前に来ていた。まぁ、当然と言えば当然。

 この街はそこまで都会ではないが、駅前に来るとやはり店が立ち並んでいる。

 そして、クロバラが足を運び入った店は……俺のお気に入りの店でもあるアフォガートが絶品な喫茶店だった。

「まじかよ」

 思わず声にだしていた、いや、だってびっくりするじゃん、こんな偶然があるとは。

「なんですか、この店じゃ不満でしょうか」

 なんか勘違いされてないか、若干怒っているような気がするのだが。念のため誤解を解いておく。

「そんなことはない、ここは俺も気に入ってる喫茶店だからな、アフォガートが超うまい」

 すると、無言でこちらを見つめてくる、何か言いたげだが何も言ってこない。表情から察するに驚いているのか? それともこいつからすれば怒っているのか? 分かんねぇな。

「…………」

 なんだこの沈黙。店の前で会話もなく立ち尽くしている三人組。

「と、とにかく入りませんか?」

 耐えかねた嬢ヶ丘が口を開いた。

「はっ……そうですね」

 俺を見ていたクロバラが思い出したように返事をした。

 店に入ると、案内されたのは窓際のテーブル席だった、いつもであれば一人なので、奥の一人から二人用の席に案内されるのだが。

 なんだかいつもと違うのは落ち着かんものだな、見える景色も違えば周りの客の雰囲気も違う、家族で来ている人もいれば、友達数人で来ている人もいる。奥の方は、老夫婦とか一人でパソコン開いて仕事やらレポートやらをやっている人達ばかりだったからな。

「驚きました、あなたもこの店の常連だったのですね、しかもアフォガートが好きだなんて……」

 クロバラは何故か悔しそうに言う。なんだよ、俺みたいな変人と好みが一緒だったか? それがそんな不快だったか?

 そんなこと言葉にできるはずもなく。

「あ、あぁ以前たまたま立ち寄ってからな、すまん」

 なんで俺は謝ってるんだ?

「なぜ謝るんです……」

「俺が聞きてぇ」

「はい……?」


 しばらくすると、店員が手拭きを持ってくると共に注文を聞きに来た。

 いつもの少し年上っぽいお姉さんだった、この店の店員は多くないので大体どんな人か覚えてしまっている。他には確か、同じ年くらいの子が何人かいたはずだ。

「私、アイスカフェラテお願いします」

 嬢ヶ丘が伝えた。そうすると。

「あっ、あとはアフォガートおふたつでよろしいでしょうか?」

 なにこれはずかしい。

 いつもより人数が多いから簡単にすませようとしてくれたのだろうが……やめてくれ。

「ええ」

 にこりとクロバラ。

 なんでこいつは至って平然といられるんだ。俺が気にしすぎているのか。これがリア充のスキルというものなのか。

 うらやま……しくはねぇわ、別に。

「あの、本題なのですが」

 店員が店の裏へと行くのを見た後、嬢ヶ丘はすぐさま口を開いた。

 そこからしばらくは、自分がアニメの様な体験を現実でしたいこと、そのためにまずは「部活設立」から始めていること、など自分がクロバラに出会うまでの事のいきさつを説明した。

 あとは、俺たちの関係についても少し話した。俺は話をしている途中で補足をしたりしていただけだった。

「はぁ……なるほど。聞いていて思ったことは、その、なんていうのでしょうか、あの、あまり……」

「正直に言ってもいいんだぞ『ばかだろ』って」

「い、いえ、ばかだなんてそんな」

「ただ……あまりに計画性が無さ過ぎるといいますか……」

『計画性』か。

 確かに嬢ヶ丘はやりたいと思ったことはすぐ提案する。実現が不可能に近いだとか、少し無理があるようなことでも同じだ。

 迷いがない。

 俺に声を掛けてきた時だってそうだし、部活設立を提案してきた時も、さっきの校門での事だってそうだ。

 それは。とても「ばか」で「羨ましく」思えた。

 今の世の中に、自分の考えをはっきり主張して、行動するやつはどれほどいるのだろうか。

 嬢ヶ丘の「主張」はただの我儘かもしれないが、それを実現するべく見知らぬ俺に声まで掛け、家まで来た。

 ひぇ、怖い…………が、そんな事なかなか出来ることではない。行動力は尊敬すべきであろう。

 それは時に、人に嫌われる要因だったりするだろうが、自分の考えを閉じ込め、窮屈に生きている人よりかは数倍も過ごしやすいだろう。

 いい塩梅にしていれば自分も得をするし相手も不快になることはないであろう。断言できないのが人間の難しいところだが。

 多少は我儘だって言えた方がいいに決まっている。嬢ヶ丘の場合は多少どころではないかもしれないが。

 俺には主張もできないし行動もできない、少しの我儘だって言えない。

「そのお話しを受けたとして、私には何か得があるのでしょうか、申し訳ないのですが、何も得がないのに知らない方のために行動できるほど、私も良い人じゃありません」

 クロバラが嬢ヶ丘に問うた。

 ごもっともだな。

「え、えっとそれは……聞いているだけだと、私のお手伝いという印象でしょうが、実際にやると凄い楽しいと思います……! 色々な人に出会えると思いますし色々な経験だって出来ます! 手伝うだけ手伝って終わりということはないと思います!」

 嬢ヶ丘なりに精一杯魅力を伝えたのだろうが、これでは弱い、何よりクロバラは今、どちらかというと話に「のらない」方に傾いている。その中でこの言葉は響かないだろう。

 こういう時は長々といっても、相手の心境に変化は起きない、嫌なことに無理やり勧誘されるという余計なストレスが溜まっていくだけだ。だからこれを最後のアピールにしようと、簡潔に伝えた。

「クロバラが欲しいと思っているものが手に入る」。

 クロバラだけでなく嬢ヶ丘も首をかしげる。

「……はい?」

「今クロバラが、毎日必死に友達や先生、周りに嘘を吐いて隠して、得ようとしているものが手に入る」

「ここで嫌々ながら話を聞いているのもそれが関係しているんだろ? 嬢ヶ丘に協力すればそれが簡単に得られる」

 クロバラはなんのことを言われているのかは分かっている様子だ。これで駄目なら諦めて帰るしかない。 

 遠回しに言ったのは、恐らくクロバラは嬢ヶ丘にそれを聞かれたくないと思っているであろうという憶測からだ。

 なんて言ったってクロバラが得ようとしているものは

「お待たせしましたぁ こちらカフェラテとアフォガートでーす♪」

 なんていうタイミングで来んだよこの店員は、しかもやたらハイテンションだし。

 この空気にこのテンションはミスマッチすぎる、いや待てよ、この状態は言わば苦いものと甘いものを組み合わせたアフォガートと酷似している。これはこれで新たな「空気」が生まれるのではないか。

 何言ってんだ俺。とかなんとかセルフツッコミをしていると、クロバラが口を開いた。

「へぇよく分かりましたね、あれがバレたのは初めてです。その話信じてよろしいのですね?」

「ああ」

 少しの沈黙ののち。

「……では、協力させて頂きます」。

「ですが、先ほどの発言が嘘であったと思えるような場合は即刻『降ります』ので」

 よしきた。

「そんな事にはならないと思うが。それで構わん」

「え、えええ! いいんですかぁ!? なんでいきなり!?」

 まあびっくりするわな、さっきまであんなに消極的だった奴がいきなり協力するなんて言い出すんだからな。

「ええ、私にとって大きな得が生まれましたので」

 ここでアフォガートを一口。

「なんだか分からないけど実さん凄いです! なんだか裏がありそうな物言いでかっこよかったです!」

「げほっげほ」

 アイスが詰まったのかクロバラが咽た。

「そ、そうでした、まだ名乗っていませんでしたね。私『黒薔薇 麗葉』と申します。黒い薔薇に麗らかな葉っぱと書きます」

「麗らかな葉っぱって意味分からんけどな」

「むっ、いいのです! 分かれば!」

「よろしくお願いします! 私は『嬢ヶ丘 由那』といいます、こちらの方は……」

「『侘来 実』だ」

「よろしくお願い致しますね、嬢ヶ丘さん、侘来さん」

 なんか侘来だけアクセントついてた気がしたが、

 あ、やべ、アフォガート溶けてんじゃん。もったいないもったいない。

 一口パクリ、うーん、やっぱここのはうめぇなぁ。

「頼みますよ、侘来。さん」

 ちかいって、しかも今呼び捨てにしようとしたよな? 分かってるよ、嘘だったら承知しねぇぞって顔してんもん。

「心得てます」

「ふふ、ならいいんです」

「それはそうと、部活設立にあたって具体的にこれからどう動いていくのですか?」

「…………決めているわけないですよね、聞いた私がばかだっ」


「ああ、それならまず黒薔薇には、生徒会選挙に立候補してもらおうと思ってる」

「……」

 なんで二人とも黙るんだよ。

 するとほぼ同時に。

「はぁぁ!?」

「ええぇ!?」

 その叫び声は鼓膜のみならず体まで震わせるようであった。

こんばんは、天です!

遅くなってしまいました、もし待っていて下さっている方がいましたら、本当にお待たせしました。

もう毎回言ってんなこれ。

ということで四話いかがでしたでしょうか、新しいキャラが登場しました。

みんな声には出さずとも心では色々なことを抱えているものです。

それぞれのキャラの心情なんかも想像しながら読んで頂けますと幸いです。

それではみなさん、ばいに~♪

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