僕は僕に
いつだって
口を出た瞬間に
別のものになっていく
どこにも届かないままの
コトバ
ずっと君と
同じ景色を
見ていたつもりだったのに
重なってる気がしただけの
ココロ
両手いっぱいに残された記憶は
ひとりぼっちの宝物
こんなにも
尊い光を放っているなんて
身をよじる孤独と不安を
ごくりと飲み込み
口を閉ざして
ひっそりと笑ってみせる
生まれるのも ヒトリ
死んでいくのも ヒトリ
ほんとうは
最初からわかってた
存在という名の痛みを
両腕で
力いっぱい抱きしめるとき
ようやっと
僕は僕に
なっていけるのだと