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書かれなかった日記
五月十七日(土)・はれ・丈井佳純
今日はあの子が公園に来てくれた。
痛い、顔が燃える様に熱い。胸が苦しい。
やっと返しに来てくれたと、あたしは喜んですべり台から降りて行ったのに……どうして? なんでそんな顔してるの。
あたしの顔で。
ねえ。返してよ。
苦しいよ。
あたしの心臓と。
あたしの顔。
痛いよ。
早く。
ねえ。
もう少しで。
手が届く。
……え?
なんで?
菜菜華ちゃん?
菜菜華ちゃん!
助けてよ。
こないだのことは謝るから。
助けて。
え……?
殺すって?
ねえ待って、待ってよ。
違う、あたしじゃない。
その子はあたしじゃないよ。
菜菜華ちゃん!
あたしだよ。
あたしが佳純だよ。
それは?
殴ったりしないよね。
ねえ、やだよ。
違う。
やめてっ。
やだよ。
助けて。
菜菜華ちゃん。
返して。
返して!
あなたは誰なの?
ねぇ。
あたしの友達。
返してよ……。
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やっぱり、僕が書きたいモノとは違うな、と思いました。
まあ、たまにはこんな書き方も面白かったですけれどね。