作戦は出そうと思って出すとうまく決まらない方が多かったりする
試合が動きます。どう動くかは読んでのお楽しみ。
「カエル打て~」 「やれ~」
声援が飛び交う。一方、バッターボックスでは、
「そんなに皆期待しないでよ~俺じゃたかが知れてるって」
シュッ パン
「ストライク」
「あ~もう初球手出さなきゃ打てないのに」カエルが嘆く
シュッ パン ブン
「ストライク」
「やっぱだめだぁ」
「カエル!下向くなまだだ、まだ!!」
「か、かめ」
シュッ カン
「ファール」
シュ カン
「よっしゃ!!」
三遊間を抜け、カエルの打球はレフト前に転がった。ノーアウトランナー1塁。
「バッチ、ナイバッティング~」
「カエルの足じゃ盗塁は駄目だな。なら早速作戦行くぞ」
この一言で皆が監督を見る。
ササ サ ササ
テルがうなずく
サぁ シュッ すぅ ポ~ン
「ピッチ!!」
パス シュッ
「アウト」
シュ
「アウト」
「なな、ゲッツーだとぉ」瞬の声が響く
「ごめん皆。ごめん監督。俺バント苦手種目なんだ。」
「はは。はははは~まぁ仕方ない。仕方ないよな」監督が落ち込んだ。
「ノリ~借り返せ。」 「お前なら打てる!!」
「ふっ。やってやらぁ~やってやるよぉ~」ノリの感じが激変した。
「何あれ」初めて目にした、カエル、加持、吉田、監督が聞く。
「ノリわさ、打つ時、性格逆転して熱い奴になるんだわ」アキラが言う。
「ほぉ~」知らなかった皆が感心する。
シュッ カ~ンッ ト~ン
「右中間抜けたぞ。やったぞノリ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」ノリが吠える。
「セカンド回れ!」 「サード行けんぞ」
ズサァ
「セーフ」
「やったー」「バッチ、ナイバッティング~」
「これぐらいはな」ノリがクールモードに戻ってる。
「加持~1点取るぞ!」
「うん!」
シュッ パン
「ボール」
シュッ カン
「ファール」
長らくこれが続いた
シュッ パン
「ボール」
「加持~フルカウント」「くさい球カット~」「みてけ~」
シュッ パン
「ボール。フォアボール」
「やったやったやった」加持が無邪気な喜びの笑顔を見せる。
「瞬、お前に言うことは何もない。打て!!それだけだ」監督が言う。
「わかりましたよ。やってきます。」
シュッ パン
「ボール」
―初めてのピンチでボール入んなくなってんな―
シュッ パン
「ボール」
―2球続けてボール。ということは絶対入れてくる。この球が勝負だ!!―
シュッ カン! ト~ン 左中間にいった
「ランナー全員回れ。加持も突っ込め!!」
「セーフ」
「セーフ」
「二点先制だぁ!!」監督が叫ぶ。
「瞬だめだ走り過ぎだ」亀が叫ぶ。
「アウト。スリーアウトチェンジ」
二点先制した峰元ナイン。どうなるのか
ついに次の回から宿命の相手が来るかも・・・来ないかも・・・