青空の中の初陣
やっと試合です。
「今日は試合か。やるしかねえよな」通学路で瞬がつぶやく
今日はテルは一緒に学校には行かない。一人で集中する時間がほしいとのことだ。
学校に着く
「よ~しっみんな良く来た。キャッチャーの防具、ボールは昨日そろえたぞぉ」監督が吠える
「はぁ~よかった~それだけは結構心配してたんだよな。試合やるのに防具ないんじゃまずいからな。せんせ・・じゃなかった。監督どうも」かめが言う
「それじゃ後は瞬任せたぞ。」監督の言葉に
「はい。それじゃまず、俺とテル以外の皆はキャッチボールとトスバッティング。そのあとはバッティング練習で一人20球。俺らは少し投球練習してからやる。そんでそのあとは8時までシートノックということでみんないいかい?それじゃ練習開始!!」
「「オイ!!」」皆が返事する。
「いくぞ~」
「こ~いっ」
向こうで皆の声がする
「それじゃストレートから色々球種確認とサインの打ち合わせするから」
「おう」
「指1本でストレート。2本で高速シュート。3本でフォーク。4本でスローカーブ。5本で縦のスライダー。それで大丈夫?」
「任せろって。何たって俺はエースだからな。なんちって」
「ははは。その意気だ。」
キャッチボールを何度かした後、瞬が防具をつけて座った。それを見てテルもまた眼の色が変わった。
ザザッ スゥ サッ パンっ テルがボールを投げるとすぐ瞬のミットのボールが入った。
「ナイボッ!」
「センキュ」
パンっ パンっ パンっとリズムよくミットの音が続いた。
「もうだダイジョブ」テルが声をかける
「それじゃ俺達もバッティングしますか」
「そんじゃ最後キャッチ、フライ行くぞ」
カ~ン パス
「おっ山野がきたぞ」加持が大声で言う
「気をつけ。礼」瞬が叫ぶ
「「「お願いします!!!!」」」
向こうもやり返してきた
「これから試合を始めますキャプテン握手」
「「しあっす!!」」
「礼」
「「「しま~す」」」
「さ~てうちは先攻だぁ加持やって来い!!」監督が言う
「ほ~い」
「加持以外集まれ。円陣するぞ」しゅんがいう
かこまった
「負けたら3年間野球できないからな。勝つしかない」アキラが言う
「負けっこない」亀も続く
「そんじゃいくぞ。ぜってぇー勝つぞぉ」瞬が
バン!!!
「「「オイ!!!」」」
相手の先発は右腕。ストレートが速いというよりコントロールがいい印象をうける
バッチ打ってけ~ 打てる打てる! 応援が続く
カンッ
「ファール」
いいぞいいぞ
「よ~し打つ」加持が気合を入れる
ググ バットをしっかり握る
カーン パス
「アウト」
「くそ。瞬、頼んだよ」
「任せろ」瞬が短く答える。
相手が右だから瞬は左のバッターボックスに入った。そう瞬はスイッチなのだ。
「打つ。そんでもってホームに帰る。」
はたしてどうなるのか?次話へ
スイッチというのは、両打ちということです。スイッチを押してどうにかするわけではないです。