負けられない!負けるわけにはいかない!!
「吉田、リトルってホントかよ!?てかカメ知ってた?」瞬が聞くが
「すまん。俺は軟式だったから・・・」カメが残念そうに答える
「というか俺よりお前たちの方が江川のこと知ってんだろ。俺はあいつと野球したことないけど瞬たちはあんだろ。てか、そん時からピッチャーやってなかったのかよ。」吉田が聞く
「ああ。確かにすごかった。スピードとバッティングだけはな。しかし、」瞬が言う
「しかしってなんだよ」吉田が聞く
「奴のコントロールは、最悪だ。だからファーストやってて、調子がいい時だけクローザーで投げてたんだよ」瞬が言う。
「ダイジョブ!だってあいつも、俺らと同じ人間だし1年なんだよ。打てるって」加持が割って入る
「そだな。んじゃ行ってみますか。てかだれかスコア書いてる?」瞬が聞くと
「すこあってなんだぁ」監督が言う
「誰もとってないんですか?監督」
「ああ!!」
「やべぇぇぇぇぇぇぇ」一同が驚愕する。
「まぁ過ぎ去ったことは仕方ない。この試合はスコア書かなくてよし!」監督が言う。
「そんじゃ打ってきますね」瞬が、バッターボックスへむかった
そして江川が投げる スウッ ピタっ シュ バン
「ストライク!」
投げた球はとてつもないスピードだった。
―俺ってあんまりストレート得意じゃないんだよね―
バン
「ストライク2」
「これで行くから勝負だよ!」江川は瞬にドロップの握りを見せる
「オイ江川!!何握り見せてんだ。だいたいドロップのサインなんて出してないぞ」
相手のキャッチャーが言う
「すいませ~ん先輩。少し黙ってもらえますか」江川が言う
「あんだと」
「集中してないと、先輩じゃ僕のボールとれませんよ」
―おあいにく俺は変化球得意なんだよね。まぁ奴は知ってるだろうけど―
シュ
「たらぁ」
ブン パン
「ストライク!バッターアウト!!」
「くそ」瞬が小さくつぶやいた。
「吉田ガンバ!」
「瞬に打てなかったんだ。おれじゃ」そういって吉田はバッターボックスに向かった。
そしてすべての球を見逃して三振して終わった。
「吉田、てめぇ、しっかりしろよ!」アキラが言う
返事は返ってこない
―そりゃそうだよな。あんなのと戦って勝てる気しないかもしれんけどそれじゃ駄目だ吉田―
そして、アキラもうちとられた。
その後試合は、どんどん進んでいった。
倒れそうだったテルも江川の登場で盛り返し、江川もコントロールの悪さでフォアボールは出すが無失点で切り抜けた。
そして、7回何かが起きる