表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自己肯定感が低い私の聖女生活は  作者: 花咲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/4

1.片頭痛からの異世界

「痛すぎる。あ〜、やっぱり。台風かぁ」


 仕事から帰宅し、付けっぱなしにしていたテレビから天気予報が丁度流れてきた。


「飲みたくない」


 痛み止めを毎回飲むのも身体に悪そうだし。


「でも、痛すぎる」


今夜は特に酷い。


諦めた椿は、薬を飲んで暫く落ち着くまで転がろうと、スーツのままソファーに倒れ込むように横になった。




✢〜✢〜✢


『おーい』

なんか聞こえる。

『おかしいなぁ、そろそろ目覚めていいはずなんだけど。おーい』


 おいおい煩いなぁ。私は、そんな名前じゃないし。


「おーい、そろそろ起きないとカラカラに干からびるぞー!」

「ちょ、グラニー先生、そんな耳の近く大声駄目ですよ!」



バチッ


 遠くから聞こえていたはずの声が、いきなり耳元で響き、その大きさに耐えられず目を開けた。


「やっとお目覚めか」


 目の前には濃いイケオジが。その隣には、十人中九人は可愛いというであろう、大学生くらいの金髪碧眼の青年が、心配そうに私を見ている。


「え、どういう事?」


 全く理解できない。私は、仕事から帰宅し頭痛薬を飲んでソファーにダイブしたはず。


「えっと、何もわかりませんよね。まず、此処は安全な場所ですが、聖女様のいた世界ではありません」


 落ち着いて〜と青年がなだめてくるが、そもそも混乱しているだけで、キレてはいない。


「ちょ、ちょっと待ってください。えー、此処は私の家じゃない」


 イエスと頷くイケオジと青年。

「で、日本じゃない」


 うんうんと青年は嬉しそうに頷きが増えた。 


「で、せいじょ?とは」


ピシッ


 二人は指差しはしないものの、それぞれ指先を私に向ける。


「あのな、あんたは死んだんだよ。で、ウチの女神様が引き抜いたわけ。あんたからすれば、死んで異世界に来たわけよ」

「ちょ、先輩!言葉を選びましょうよ!」


 青年が、一生懸命イケオジにアドバイスをしている図を見ながら、更に私は困惑していた。


「ほら、元の世界での今のあんただよ」


イケオジが、顎で示さした空中に、突然デカデカとスクリーンが映し出され、そこにはベッドに、シャツが出だらしない姿でいくつかの管につながれている私がいた。


「え、私って死んだの?」

「だから、さっきから、そう言ってるだろ?やっと理解したか」


 イケオジのヤレヤレという仕草を横目に見て、私は、再び眠りに、いや気を失った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ