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間章1:聖女の計画

 エメロード教。

 秩序神エメロードを奉る、人族の中で最盛を誇る宗教。


 国内のみならず、大陸各地に信徒を抱えており、エメロード教を国教としている国も多いため、聖女セレナードの威光は国外にも及ぶほどだ。

 しかし、今回ルクスが避難先に選んだ国は、エメロード教を信仰してない国だった。


 本来なら、その時点で手の打ちようがないのだが、聖女セレナードは諦めが悪かった。

 聖女の威光が届かないのなら刺客を送ってルクスを抹殺すればよいと判断したのだ。


 セレナードは国内に散らばっている《異端殲滅諮問官(アウト・クルセイダー)》の精鋭七人を教会へと呼び寄せた。


 彼ら七人の得意分野は暗殺。

 エメロード派にとって都合の悪い者を裏で葬ってきた影の存在。

 いわば、エメロード派の闇を象徴とする。


 セレナードは《異端殲滅諮問官》を動かすために、『秩序神エメロードのお告げがあった』と嘘の報告をして七人に神命を下した。


「秩序神エメロードがアナタ方にお告げを下しました。我らが王国を捨てて、隣国へと逃げた裏切り者のルクスを抹殺せよと申しています」


 セレナードがそう告げると、彼らは快く了承してルクスを殺そうと張り切った。

 彼らの共通思想は、エメロード派以外の剣術は全て邪道という極端なものであり、セレナードにとっても操りやすい人形だった。


 ルクスを追いかけて隣国へと向かっていく七人の後ろ姿を眺めながら、セレナードは計画通りと内心ほくそ笑んだ。


(ふふふ、ルクス。彼らはエメロード派屈指の超一流達人。魔王軍なら"上弦魔将"に匹敵する実力者です。彼らの追跡を逃れるのは不可能でしょう。アナタの寿命はもはや風前の灯。この私を怒らせたことをあの世で後悔するんですね)


 ルクスの絶望顔を思い描きながらセレナードは教会の廊下を歩いていく。

 そしてしばらくの間、教会本部で《異端殲滅諮問官》の連絡を待つことになった。



【強さの段階】

神和境>入神境>化境>超一流武人>一流武人>二流武人>三流武人>一般人


【登場人物】

セレナード:エメロード教の聖女。エメロード教のためなら手段を選ばない恐ろしい女。


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