彼方に消えてく、私の世界
畦道を歩く子供たち、
神社で遊ぶ子供たち、
泥だらけで遊ぶ子供たち、
私の子供時代、私達の子供時代。
花畑で踊ってる紋白蝶、
クヌギの木に集まるカブトムシ、
秋空を漂う赤蜻蛉、
いつも見ていた景色、私達が見てた景色。
今では既にそんな時代も景色も消え果てた。
私達の見ていた世界は既にこの世にはない。
世界は少しずつ塗り替えられているのだ。
そして、新たな世界を探すことを諦めた私の世界は消えていくだけ。
もう、私は世界を広げる事はできない。
消え果てていく世界の残骸に固執しながら、生きていくしかないのだ。