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異世界転生強制送官

作者: ねこみなは

どうもこんにちは、私は異世界転生強制送官という者です。


異世界転生強制送官とは、異世界転生者を元の世界に強制送還させる仕事をする人のことですね。

ちなみにタイトルの異世界転生者強制送官は、強制送還と〜官をかけている爆笑必至な名前となっております。



…では、今日も異世界転生者を元の世界に強制送還していきたいと思います。


私は今通りに出て、異世界転生者を探しています。


この世界の住民と異世界転生者をどうやって見分けるの?と疑問でしょうが簡単です。


取り巻きにありえないほどキレイな女の子がいるからですね。


異世界転生ものの特徴としては、主人公の顔はパッとしないのにヒロインはやたら顔もいいし家柄も能力も高いしと、女性のスペックがかなり高くなっております。

しかも女の子の方からやたらかまってくる。


しっかり僕たちの願望を反映してるんですねえ。


しかもこの手の話って登場キャラが女の子の方が多いから、この異世界では男女比がおかしいことになってます。たぶん1対2ぐらいで女の方が多い。


そんなこんなで、あそこにそれっぽい奴を見つけました。

2人の可愛い女の子に挟まれて少し迷惑そうな顔してますね。

これは間違いなく転生者ですね(たぶん)


物語導入部分で魔法学校に行く途中のようです。


ついていきましょう。



この間に、色々説明したいと思います。


皆さん、「いやまず、お前誰やねん」と思っていると思います。

私は元異世界転生者でブイブイいわしてた者なんですが、作者が異世界転生者を強制送還する話面白くね?と、勝手に転職させられた哀しい登場人物なんです。



真面目な話をすると、

この仕事についてなんですが、最近なろう小説の人気が高くなってきて、いろんなメディアで取り上げられるようになってきましたよね。

そのせいでなろう小説へのヘイトが高くなってしまっているんですね。

このままではなろう小説というだけで「つまらない」とか言われてしまう事態になってしまい、なろう小説全体の衰退を招きかねません。

そこでとりわけ地雷言動が多い転生者に帰ってもらい、少しでもヘイトを減らそうという訳なんですねぇ。

まぁ実生活においても結構迷惑で、あっちゃこっちゃで転生者が世界を救うので日常的に世界が滅びそうになっては救われていてもうめちゃくちゃですね。

週一で怪人が暴れる戦隊モノなんて目じゃないです。


あっ自分の話長くてごめんなさいね。



ちょうど着いたようですね。

タイミングイイナー


あぁ、なるほど最初に適性試験を受けるのか、これはよくある展開ですね。


どうやら案山子カカシを魔法で破壊する試験っぽいですね。上手い子は案山子が跡形もなくなってますがほとんどの子はダメージを与えるぐらいかな。


あっ男の子がモブに馬鹿にされてる、どうやら彼の魔法が不遇属性のようですね。でもほんとはお強いんでしょう?


とうとうあの子の番だ。



ドッカーン!!!



...とんでもない威力ですね。みんな引いちゃってます。

案の定、男の子は何やったかわかってなさそうですね。



あ、このパターンは、、、



「あれ?なんか僕、やっちゃいました?」



チーン



はい、やっちゃいましたね。


私の武器「ドミヘイター」を使いましょう。この銃みたいなやつは、狙った人のなろう係数なるものを計測できまして、規定値を超えた者には強制送還させることができるチート武器となっております。


「なろう係数オーバー300

 執行対象です

 慎重に狙いを定め引き金を引いて下さい。」


私は深呼吸をして狙いを定め、深く息を吸い込み、放つ!!


「エクスポローーーージョン!!!!」


銃口から出た光弾が彼にあたり、彼の体が眩しく輝く。さらに天へと光柱が突き抜けていき、そこから闇夜が溢れて空を暗く染め、数百の魔法陣が空1面に展開する。(早口)


彼は良いイベントがきたと思って余裕な顔をしていますね。でもすぐに現世に飛ばされると気づくと思います。

この演出、かなりド派手ですけど空の色が変わるくらい日常茶飯事なんで誰も気にしません。


「ーーー、ーーーーっっ!!!」



輝きの中で霞みながら何か言ってますがもう私にもどうしようもありません。


光が収まり、彼は元の世界に強制送還されました。



これでひと仕事終わりです。



まぁ、こんなことしておいて何ですが、なろう系に投稿してる人の多くは自分が書きたいものを書いてるんですよね。

それを強制送還なんてしないに越したことはないんです。

でも、誰かがやらないとこの世界自体が衰退しちゃって結果的に誰も来られなくなっちゃうかもですから。


私はこれからも誇りを持ってこの仕事を続けていきたいですね。


それではー

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