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ミライ×ミライ×ミライ  作者: 偽ゴーストライター本人
10/10

(+α)

 初代タイムマシンの廃棄処分が決まった。

 それを知った清香は『ようやく機会が訪れた』と思った。

 清香がそのタイムマシンで過去に戻った時、まだ存在を知らないはずのカミラと出会ったのだった。

 しかしどうしてカミラがタイムマシンを使えたのか、ずっと不思議だった。今ではタイムマシンの使用は法律で厳しく制限されているし、清香が最初の実証実験を行った頃とは事情が違っていた。

 しかし廃棄処分されたタイムマシンなら管理も甘くなるので、どこかのタイミングでこっそり使用できるかもしれない。

 うん・・・きっと成功する。

 清香はこの計画が成功することを確信していた。

 なぜならそれは、自分の過去で証明済みなのだから。


     ★


「お疲れ様・・・どう? 大変だった?」

「ん~・・・ま、楽しかった・・・かな?」

「私は途中で帰っっちゃったから、その後のことがわからないのよね・・・兄さんとアミラさんはどうなったの?」

「あのまま地球に残りそうな感じだった、かな? ・・・それより急にあたしの姪っ子が登場しちゃってさー、もう驚いたのなんのって・・・」

「あ、鈴ちゃんね?」

「え? ・・・清香ちゃんは知ってたの? ・・・だったら最初に教えてよお」

「ごめんね・・・あまり情報を教えすぎると、それだけで歴史が歪曲する可能性があったから・・・」

「あ~、もう手遅れかも・・・結局、期限内にはパパは宇宙にいかなかったし、ママもずっと地球で暮らすみたいだし」

「あら・・・そうなると大変ね・・カミラちゃんが生まれて・・は、大丈夫か」

「あたしは生まれてくるんじゃない? ・・・弟たちはどうだか知んないけどさ」

「結局、歴史は変わっちゃったのね・・・」

「悪い歴史なら変わった方がいいのよ・・・なんか、あたしは将来離婚するとか言われて凄いショックだったのよ・・・」

「あら・・・まあ・・・そんなことまで」

「ん? ・・・まさか・・・清香ちゃん、それも知ってたの?」

「・・・・・・」

「ちょっと~、勘弁してよお・・・あたし、それで年下のママに説教されたんだから」

「えっ! ・・・あ、アミラさんに会っちゃったの・・?」

「会った会った・・・というかパパに一杯食わされたのよね~」

「・・・・・・」

「あ・・・それよりも・・・急いでママに言いにいかなきゃ」

「ん? ・・・何を?」

「もちろん決まってるじゃない・・・あたし、もう一人、妹が欲しい! ・・・って」

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