この世に存在するために
人を信じる事。
一度人を疑い始めると、それが難しい事だと知ってしまう。
その人が好意でしてくれる事。
普通ならその好意をそのまま受け取る事が出来る。
でも何か裏があるんではないかと疑ってしまう。
だから必要以上に相手の行いを見、相手の顔色を見ながら行動をしてしまう。
好意だけでは無く、語りかけてくる言葉さえ気になってしまう。
その言葉の裏になにかないかと……。
そのはずなのに人を好きになり、そしてその人のそばから離れたくない。
人を信じられないのに人の事を好きになる。
その矛盾が心を埋め尽くす。
考えれば考えるほど悪い方へ流されてしまう。
流されたくないのなら考えなければいいこと。
でもそれは無理。
考えなければ気が狂いそうになる。
でもその中にいる方が安全。
それは私がこの世に存在するために……。