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お嬢様、私に拾わせていただけませんか  作者: 松平 ちこ


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3.5話 幕間 義妹視点

1章 本編の3.5話です

ーーやった!やった!あの邪魔な女を追い出したわ!


 王城で開かれた夜会。そこで先ほど途中退場した義姉を見て私は勝ち誇った。


 シグラズル公爵家ーー父はオルド王国の宰相を務めている有力貴族だ。


 次期公爵と評された義姉。

 それなのにデビュタントをした後に、今度は第二王子の婚約者になった。


 白い肌、透き通るローズクオーツの髪をなびかせて、瞳はアメジストのように煌めいている。

 その容貌で、異性からちやほやされているせいだ。


 その上、大人しく可憐な性格と言われ、ついたあだ名は《水晶姫》。


ーーあんな女のどこが良いのだろう!


 嫌がらせをしても、静かに佇み、笑いも怒りもしないそのさまは、まるで人形のように不気味ではないか!


 対する私は、母に似たありふれた茶髪に茶色の目。パッと映える容姿ではなかった。

 だからこそ、代わりに磨いた、あの女にない社交性を、愛嬌を。

 結果、第二王子は義姉よりも私を選んだ。


ーー誰だって可愛い女が良いわよね。


 そして今日、あの女から第二王子の婚約者の立場を奪ってやった。


 一つ誤算だったのは、第二王子の婚約破棄を告げた時の義姉の最後だろうか。


 最後に醜態を晒して、《水晶姫》の化けの皮を剥がしてやる。

 そう思って、酔いが回りやすいと聞いたシャンパンを義姉に飲むように仕向けたのに。


 飲んだはずの義姉は、瞳を潤まるだけ、泣き顔を見せるに留まっただけだった。


 お陰で、社交界では義姉を嘲笑う者は居らず、むしろ肩を持つ者までいる始末。


ーーああ、こんなつもりじゃなかったのに。


 でも別に良いか、あの女は母に言われるまま夜会を途中で去っていったのだ。


 傷物になったことには、変わりないのだから。

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