恋の病と自虐の思考(バイオレンスブレイン)
私、蜘蛛山夜空は…コイをしている。
魚の鯉ではなくコイだ。故意にの故意じゃない、恋愛の恋をしている。
彼は...その、学年一モテる殿方で…名を鴉野優という。
彼は尋常じゃないほど女の子が寄ってくる。
大人しくて、優しくして、勉強もできて、スポーツ万能、欠点無いのかよ。ふざけんなっつーの。
はあ、あの娘みたいに可愛くねーから私が入る余地はねぇんかい。
みんなは外見だけで好いてるんだなってのわかっちまうんだわ。
私は知ってるんだぞ?彼が1番楽しそうにしてるとこ、友達とゲームしてるときが1番楽しそうにしてるんだぜ?信じられるか?
でもさ?私、気は弱ぇから近寄れねぇっつーか、なんつーか…無理だ。
恋を自覚したのが実に1年と6ヶ月のラグがあってから。マジでノロマ。私、鈍すぎだろ。
つーか、ゴシックファッションの私があいつに近寄れるかよ。馬鹿だろ私。
過去の栄光に囚われた醜くて愚かな女。
好きに気づいたのは高校2年の体育祭、応援席から見た優くんが輝いていた。まるでその場に落ちた一番星のように。
なぜか、彼を見るだけで鼓動が高鳴るように感じる。なぜか、彼に触れられたいと感じる。なぜか、彼を愛おしく感じる。
もし、これが恋だと言うならば…私はなぜバレンタインで想いを伝えられなかったのだろう。いや、あの時は無意識のうちだ。本気になろう。今度こそは。
学年一のギャル軍団が優くんに話しかけるとなぜだろう?この世を滅ぼせるような力が沸くように感じるよ。うちに秘めた残虐性を引き出すのが恋ならば、これが恋なのだろう?
私は…昔の栄光のように可愛くなれるだろうか?
相談できる友達も…母親も宛にならない。
ならば独断と偏見で行こう!
目指せ!ゴシックファッションの帝王!!
はあ、あの娘みたいに元が可愛くねーから私が入る余地はねぇんかい。
みんなは外見だけで好いてるんだなってのわかっちまうんだわ。
私は知ってるんだぞ?彼が1番楽しそうにしてるとこ、友達とゲームしてるときが1番楽しそうにしてるんだぜ?信じられるか?
でもさ?私、気は弱ぇから近寄れねぇっつーか、なんつーか…無理だ。
恋を自覚したのが実に1年と6ヶ月のラグがあってから。マジでノロマ。私、鈍すぎだろ。
つーか、ゴシックファッションの私があいつに近寄れるかよ。馬鹿だろ私。
過去の栄光に囚われた醜くて愚かな女。
現実は甘くねぇっつーの。
本当、私どうかしてるだろーが。
虫籠の蛹は何れ蝶となる、だが…蝶は飛ばねば虫籠の中で終わっちまう。そんなこと人一倍分かってんだわ。
馬鹿な女じゃねぇのに…彼のせいで馬鹿になっちまう。
共通点は同じアニメを好いてるとこ…同じキャラを好いてるとこ…。
あんまし、意味ねぇんだよなぁ…。
「石蕗の花…眼映るは…あなただけ…」
しまった、いつもの癖で一句詠んでしまった。あ、これ使えるな。文化祭の文芸クラブのコミ誌に載せるヤツあげてなかったから...いける。恋の句ならたくさん…詠めるぞ。
待ってろ…鴉野優。貴様を確実に私の口頭魔法で攻略してやるからな。




