笑えねぇ現実
このままだと埒が明かないのは分かってる。だからこそ店長に、退職の意向を話した。でも本音は、続けたい。
おとぎ話なら、ハッピーエンドなんだろうけれど、私の人生は一寸先も真っ暗闇だ。
ここまで安心出来る仕事場はなかった。それが私の想いの全てであった。叶うならずっとあの仕事場で、先輩達と仲良く過ごせれたら良かったのにって。
決めたことだけど、踵を返して全てを白紙に戻したい気持ちが強い。
(理想の上司って、店長のような人の事を言うんだろうな。)
夜の仕事をしてもう3年になろうとしてる。その間ずっと人の負の感情に当てられすぎて、感覚が麻痺していた。
【私は大丈夫。一人でも大丈夫。】
嫌なことも、痛い事も、全部笑って誤魔化していれば、何かいいことがあるんじゃないかって。そう思ってたから、率先して人助けや困ってる人に手を差し伸べてきた。
しかし、オチはいつも同じ。小さな積み重ねで自身を肯定してても、結局は小さな綻びで崩れてしまう結末を迎えてしまう。
自分を変えれるのは自分だけ。
正解を理解してても、矢張り他人から評価を求めてしまうのが私だ。何よりも、誰かと話していたいという気持ちも強かった。何よりも厄介なのは、私の成り立ちだ。
自分を愛せるように努力しないと、自分を肯定できない。
こんなに弱弱なメンタルなのに、一丁前に理想を掲げている。自分自身はマイペースで自分を甘やかしてばかりなのに、そのギャップで傷付くのだから必死で直すしかない。
その繰り返しをしていることも理解しているけれど、20数年直る目処は経ってない。
私の憧れのYouTuberさんのように、自分を甘やかすのではなく、自分を愛せる振る舞いや言動ができたなら。
きっと私は少しは大人になれるんだろうけれど。まだまだ、他人からの愛を欲する未熟児なのは変わっていない。
いい大人が何を言っているのだろうと、いっそ笑ってくれ。その方が、私も心持ちが軽くなる。
こんな時、尊敬する人はどうするのだろうか。
あの人なら?この人はどうなんだろう?
そればっかり、ぐるぐる頭を巡る。現実逃避から一週間が経とうとしてる朝9時の話である。