笑って誤魔化せ
家族に愛されて、笑って踊つてればいい生活に憧れた。それをいい加減卒業しないと、いつまでもカビの生えた持ちのようにみっともないだけなのも知っている
頭がぐるぐるぐるぐる回る。この酔いが気持ちいいと言う人は、大勢いるけれど私には理解できない。
私からしてみれば大海に放り投げされて、泳ぎができずに数秒毎に、鼻に水が入ってくる気持ちだ。酒とは相性が合わない。
それなのに飲んでいるのは、仕事だから。派遣とはいえ、酒を酌み交わして場を盛り上げるのが、この仕事の重要なこと。
私が毛嫌いしている粘膜接触のことでもないはずなのに、酩酊状態が気持ち悪くて、心が悲鳴をあげる。
自分を褒めれるのは自分だけ、自分を見直すことが出来るのも自分との対話だけ。それが自分の状態なのに、頭がメリーゴーランドの様に回るから、自分を見失いそうになる。
(あー、気持ち悪い。吐きそうかも。)
自分の負の感情を吐き出すために、こうして小説に気持ちをぶちまけると少しは、自分を見失わずにいられる。だけども、普段から酒を飲まない私には数杯のアルコールも、毒のように即効性があった。
本日飲んだのはテキーラ2杯、ウイスキーのソーダー割り、オレンジジュース2杯、梅酒のソーダー割り3杯。1時間3000円という報酬の為に、嫌いな酒をも飲んでみせる。それが、私という人間だ。
深呼吸して、頭を壁に寄りかからせて。天井をみあげる。
頭の回転が鈍く、客への応答もいつもより数秒かかってる。自然と眠さも出てくるし、客嫌いな私の気持ちも誤魔化せるかというと、難しい。
嫌いなのに笑ってみせるのも、諭吉や栄一が欲しいからだ。金が嫌いな人間はこの世には存在するわけないだろうが、その為に何かを犠牲にできる人は少ないだろう。
それこそ、昨今流行り(?)とでも言えばいいだろうか。身内や個人情報を漏らし、自分の名前や経歴を投げ棄ててでも得られない金を得ようとする阿呆よりは、この夜の街の方がまだマシではと思う。
何せ、私だけが傷ついて泣くだけなのだから。
笑うために、泣いて苦しんで、自分を対話する。私の頑張りを認めれるのも私だけだから。でもその分だけストレスで髪を掻きむしって、苦しんでいるのも事実。
産まれなかったら美しいものに出会えなかったけど、その代償はでかいと常々思う。