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第97話 入管ステーション①


入管ステーション。

全長100キロ以上にもなる巨大な宇宙ステーションは球型をしており、その周りには何千となるソーラーパネルが恒星に向けられて輝いていた。

ソーラーパネル同士はケーブルで繋がっており、ステーションには繋がっていない。

そのソーラーパネルが漂っている中央に巨大なレーザー砲が浮いている。

ソーラーパネルのケーブルはそこに集約されており、そしてそのレーザー砲はステーションに向けて赤いレーザーを飛ばしていた。

パネルで発生したエネルギーをレーザー砲に集めてステーションに供給している。

巨大な発電システムだ。

コクピットから見た時は驚いたが、恒星があるステーションはみんなこんな感じでエネルギーを集めていると教えてくれた。


「でかいな。こんなにでかいと管理も大変だろう」


俺の隣にはローズがいて、一緒に入管ステーションを眺めていた。


「多分な。中には10万人以上が住んでいる。1つの市と思った方が早い」


まぁ、あれだけの物を管理するとなると、それぐらいの人数は必要なんだろう。

初めて見る光景に目を奪われていた。


「もうすぐ入港だ。隣の席に座って見ているといい」


ローズが操縦席に座ると、他のメンバーも席についた。

俺もサブシートに座り、みんなの仕事ぶりを眺めていた。


「エミリーさん、入港申請は?」

「もう、送ったわ。向こうからの連絡待ち」

「了解。武装は全てロックして下さい。ここで発砲したら賠償問題だけでは済みませんからね」


ステーションを傷つけただけ捕まるとか。最悪は撃沈もありえると。

とても重要な施設なので、破損や破壊は許されないと言う。


「連絡が来たわ。Eの106番ゲートから入ってくれって」

「わかった。了解したと伝えてくれ」


ロースが操縦桿を握り、ゆっくりとステーションに近寄る。

遠くからでは分からなかったが、至る所に入港用のゲートがありゲートには番号が振られていた。


「凄い数のゲートがあるのだな。まるで蜂の巣のようだ」


大きなゲートから小さなゲートとまで何百というゲートがある。

船の大きさに合わせて使うゲートを決めるようで、この船は小型戦闘艦なので小さなゲートを指定された。


「1日で100隻以上の船が入港する。これでも足りないぐらいだと思うよ」


ローズの話しだと、入管ステーションに来るのは商船だけではない。

宇宙海賊を狩りに傭兵や警備のための船も入港する。メンテナンスにも船を使うことがあるので、だから全然足りないと。


「それにここで商売する船もある。何日も停泊するので空きが無く待たされることも。待ち時間もなく直ぐに入れる方がラッキーなのさ」


今日はついていると言う。普段はもっと待たされるそうだ。


「領都に持って行かず、こんな所で商売をするのか?」

「領都までの運搬時間を考えるとここで卸して帰った方が早い場合もある。それで新しい荷を積んでまたすぐに来る。安くても回転を速くして稼ぐ方法もあるということだ。それに関税のこともある。領都に持って行けば関税は掛かるが、ここで卸して他の星系に持って行けば関税は掛からない。交易ステーションとしても使えるのさ」


空荷で帰っても損なので、ここで違う商品を積んで向こうでまた卸す。関税が掛からないので安く商品が手に入り、自分の荷も捌ける。

入管ステーションというよりは、交易ステーションとして使っている人が多いということだ。


「なるほどね。それでゲートが多く必要ということか」

「星系に入るための手続きはそんなに時間は掛からない。逆に商売で荷を卸す時間の方が何日も掛かる。それに荷を積むにも同じ時間が掛かるというわけだ。だから長いと一週間は停泊することになり、ゲートを占有することになる。だから足りなくなるのさ」


商売をしてはいけないというルールはないそうで、だから取り締まれないし、それに停泊料も払っているので文句も言えない。

待たされた時は運が悪いと思って諦めるしか無い。



ゲートから中に入る。

球型ステーションの面白いところは、惑星と同じで中心に向かって重力がかかっているところだ。だから頭から入るのではなく、腹から下りる感じになる。

惑星に降りるときと同じ要領になるということだ。


「へえー、こうやって降りるんだ。面白いな」

「球型はな。ドーナッツ型や円錐系などは下に重力が掛かるので頭からゲートに入る。ゴチャゴチャになりやすいので注意しないと。頭から入って中で反転とかすると、ぶつける危険があるから事前に調べて置くと良いだろう」


真っ直ぐ入れば良いというものではないらしい。

重力がどっちにかかるか事前に調べないと船が下りられないということだ。


途中まで降りると、そこから先は自動操縦で係留できるので、後はお任せになる。

下まで降りず、少し浮いた状態で船が止まる。すると壁からアームが伸びてきて船を固定した。


「下まで降りないんだな」

「物流配送システムの関係で下までは下りない。コンベヤの位置が決まっているのでね」


船によって搬入口の位置や高さが違うため、コンベヤの位置をその都度調整するのが面倒というのが理由らしい。だからコンベアの位置や高さを固定し、船の方を上下左右に動かして調整した方が楽だという話しだ。ボタン操作で簡単にできるからと。

それに水平にした方が搬出しやすいし、傾斜を考えずにコンベヤを船の中まで入れることができるという利点もある。

色々と考えてこういう形になったということだ。


天井のゲートが閉まり密閉されると空気がドック内を満たす。そして重力が掛かりそれで初めて外に出る許可が下りる。

それまでは船内で待機となる。


ご覧いただきありがとうございます。


……ストックが無くなりました。

毎日アップできるように頑張っていますが、追い付かない現状です。

更新頻度は下がると思いますが、気長に付き合って下さると嬉しいです。

ついでに評価もしてくれると嬉しいです。

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