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第46話 作戦内容②


「星系軍は、謀叛とか流行っているのか?」

「そんなことは無い。規則は厳しいはずだ。だが、人間である以上は欲に駆られてそういうことをする奴はいるだろう。全員が全員、聖人君子という訳ではあるまい」


金に釣られて裏切るというのはどこの世界でも一緒か。

他の異世界でも金に釣られて裏切っていた市民や貴族も大勢いた。

今更、珍しいことでも無いか。


「領都から連絡が来た時はどうするのだ? その時に誰がしゃべるか相談すると思うが」

「その通信だが、これも虚偽の報告をして使用できないようしている」

「どういうことだ?」

「星系軍に潜入している仲間によると、ドラギニス公国と交戦中に亜空間通信施設が破壊されたような内容を送っていたそうだ」

「はあ? そんな嘘が通用するわけがないだろ。交戦などしていないのだがら」

「それが交戦しているように見せているのだ。我々との戦いを全てドラギニス公国に似せて」


レジスタンスとの紛争を全てドラギニス公国に置き換えて報告しているそうだ。だから通信ができなくても怪しむことがなく、必要な報告はこちらから人を出して報告させているという。


「その報告する奴もグルということか?」

「ああ、虚偽の報告をして、ドラギニス公国と戦闘中という事にしている。俺たちはうまく利用されているという感じだな」


悪知恵が働く奴だ。

そんなことまでしてドラギニス公国に寝返りたいのかね。

今の地位では満足していないということか。


「交戦中となれば増援が来るのではないか? 勝たないといけないわけだし」

「そこら辺も上手くやっているようだ。戦況はこちらが有利ということにして増援を断っているらしい。今の戦力で何とかなると。その代わり補給は定期的に貰っているようだが」

「よく分からないが、ドラギニス公国と戦争しているのだろ? 領主は気にならないのか?」

「ドラギニス公国とのいざこざはどこの星系でもある。状況が悪くならない限り首を突っ込んでくる事は少ない。基本は指示を出して、星系軍のトップに任せるのが通例になっているな」


こういうのが多すぎていちいち相手にしてられないと。

だから人任せで不正をされても気が付かないと。

大丈夫か、この国?

せめて本当か嘘ぐらい調査しろよ。


「ドラギニス公国との戦闘になれば帝国軍の仕事になると思うが介入はしないのか?」

「星系外なら帝国軍が対応するが、星系に入れば星系軍の仕事になる。ただし、応援を依頼すれば来るはずだ。領主がすればの話しだが」


一度、星系に入れば星系軍の仕事らしい。

帝国軍の仕事は、星系に入られる前に叩くことだ。ここまで来ると星系軍に任せることになる。だから応援要請がない限り手を出さないと。


「何か無責任のような気がするが……」

「そこら辺は色々とあってな。帝国軍にあまり干渉はされたくないのだ。領主としては」


自分の領地も守れない無能と思われたくない。そういうのがあるらしく、余程のことが無い限り応援要請はしないらしい。

貴族のプライドみたいなのがあるということだ。


「しかし、そんな嘘がいつまでもバレないと思っているのかねぇ、代官は」

「そのための通信回線封鎖なんだろう。直接、来なければわかるまい」


呆れたな。

こんなことが起きているにも関わらず領主が知らないとは。

あまりに無関心過ぎないか?

たまには訪問に来いよと言いたい。


「兵士はこの事を知っているのか?」

「レジスタンスによって、亜空間通信施設が破壊されたと発表された。だから通信できなくても怪しんでいる者はいない。それどころか信じている者までいる。全て濡れ衣なんだがな。虚偽の報告は上層部だけでやっているので知らないだろう」


何でもかんでもレジスタンスのせいか。

やることがえげつないな。


「今回はその嘘を報告しに行くと?」

「そうだ。我々と内戦していることを伝え、その経緯を説明する予定だ」

「要は、領主に助けを求めにいく。そういうことだな?」

「まぁ、簡単に言えばそういうことだ」


歯切れが悪い言い方をした。

でも、この内戦に勝つには領主の力が必要だと判断したのだろう。

このままでは勝てないと。


「しかし、なぜ今になってだ? だいぶ前から分かっていたのだろ、不正は」

「もちろん分かっていた。だが、我々が保有している巡洋艦では追いつかれ撃墜されてしまう可能性が高かった。それどころか、この惑星を出ることすら難しいだろう。だから船が必要だった」

「それが前回の作戦。戦艦強奪ということか……」


グランバーが静かに頷いた。

そう言えばリーダーのミチェイエルがそんなようなことを言っていたな。


『これで次の段階に進めると』


これも作戦の一環だったのかも知れない。


「でも、宇宙に上がることはできるの? 制宙権は星系軍が握っているわ。上がる瞬間狙われたらいくら古代船といっても耐えられないと思う。狙い撃ちにされるだけよ」


話を聞いていたエミリーが質問した。

大気圏に入ればこちらからは攻撃できない。全ての武装はロックされ動かす事ができないからだ。

その時に圏外で待っている星系軍に撃たれるということだ。こちらは耐えるしかないと。


「それについては陽動作戦をとる予定だ。巡洋艦を出して、そちらに敵を引きつける。我々はその隙に宇宙に上がる」


星系軍にはあらかじめ嘘の情報を流し、そちらに引きつける予定だと。

我々はその隙に上がるらしいが……。


「大丈夫なのか?」

「問題ない。それに攻撃には耐えられると聞いている。それだけのシールド出力が出せると」


博士から何か聞いたのかな?

あの時はダンジョンコアが力を貸したが、今回もそうとは限らないだろう。だが、マスターの俺が乗っていれば力を貸すか。

まぁ、俺が命令を出しても良いわけだし。


この後、質疑応答が行われ、質問が無くなった時点で終了となった。


「出航は明日の12:00だ。時間に遅れないように準備すること」


それだけ言って解散となった。



ご覧いただきありがとうございます。

ストックが無くなりそうなので、1日1アップにしたいと思います。

書くのが遅くて申し訳ございません。

気長に付き合って下さると嬉しいです。

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