表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/220

第42話 ブランニュー博士の実験②


空に上がると主砲のチャージを始めた。それと同時にシールドの準備も始める。

何をするか見ていたら、全方に標的が現れた。

標的と言っても巨大な鉄板で、射的の的のようになっていた。


「あの的に主砲を撃つように」


言われたとおりに主砲をそちらに向ける。

ゆっくりしたと動作で砲塔が動くがこの速度が普通らしい。

これでは高速で飛ぶ戦闘機に当てられないな。

まぁ、対戦艦用だからそれでもいいのかも。


博士の合図と共に発射した。

閃光が一瞬走る。

的が白く輝いた。だが貫くことは無かった。

よく見るとシールドが張ってあり、そのシールドの損耗率で威力を計算しているようだ。


「おお、なかなかの威力じゃのう。代官殿も良い物を付けたようじゃ」


普通の戦艦に付いている物よりも良い物らしい。

これを作った代官を褒めていた。


「次はシールドのテストじゃ」


地上に設置してある防衛用のレーザー砲がこちらに向く。

おい、まさか本物を使ってテストするのか?


「よし、発射じゃ」


こちらにレーザーが飛んできた。そしてシールドに当たり霧散していた。


「どうじゃ、エネルギーの損耗率は?」


モニターを見ていたオズエルが興奮していた。


「博士、凄いですよ! 損耗率は10パーセント以下です。これなら無限に当たっても沈みませんよ!」


これが古代船の実力だ、と喜んでいた。

俺は逆に心配になっているのだが。


「ふむ、10パーセント以下ならジェネレーターを起動しておれば、直ぐに復旧できる。恐ろしい戦艦じゃ」


その後、一通り動作確認すると、博士は満足そうに頷いた。


「想像以上のデータだった。私が調べた古代船では一番の成績だ」


武装の出力もシールドの出力も最高で、何よりもジェネレーターの出力が過去最高に高かったという。


「よし、このまま宇宙に上がるぞ!」


さすがにそれは却下された。

クルーの安全が確保されていないのと、物資を何も積んでいないので何か起きても対処できないと。

それに宇宙は星系軍が監視しているので、惑星から出ようとすると直ぐに見つかるそうだ。今でも監視されている可能性が高いので、基地から離れることはできない。基地の近くに居れば妨害電波で観測できないようにしているが、それも万全ではないからと。


「博士、一度ドックに戻って整備を」


オズエルがそう言うと、博士はムッとした表情をした。

まだ満足していないようで、もっと実験がしたかったようだが、結局は渋々従った。

博士も、これ以上は無理だと分かっているからだろう。

帰港命令を出して、博士は自分の作業に没頭していた。



*****



基地に帰港すると整備士達が船を取り囲み調べ始めた。

俺たちは船を下り、基地内にある休憩室で待つことになった。


「俺たちはどうなるのだ?」


ロズルトに問いかけたが首を横に振るだけだった。


「恐らくだけど、博士に付き合わされると思うわよ」


代わりにエミリーが答えてくれた。うんざりとした顔で。


「博士って何者なんだ? 始めて会ったんだが」

「博士は古代船を専門に調べている科学者兼考古学者よ。そしてその技術を我々に提供してくれているの。資金の代わりにね」


その界隈では有名な人らしく、古代船を解体してはそのパーツを他の船に移植するなど、改造もしているそうだ。


「へえ、そんなこともできるんだ」

「古代船の技術は謎が多く、部品を細かくバラして調べると二度と動かなくなるそうよ。だからパーツごと移植しているという話。でも、それだと本来の力が出ないそうで、あまり意味が無いと言っていたわ。だから今は、そのまま船を改造しているそうよ」

「なるほど……」


ダンジョンコアはダンジョンを船に改造していると言っていた。

どうやって改造しているのだろうか?

ジェネレーターなど、どうやって作っているのだ?

科学が進んだ世界ならまだしも、銃さえ無い世界で、ジェネレーターは作れないだろう。その知識はどこから得るのか。

疑問だらけだった。


「あら、博士から連絡よ。ブリッジに来てくれって」


ご覧いただきありがとうございます。

ストックが無くなりそうなので、1日1アップにしたいと思います。

書くのが遅くて申し訳ございません。

気長に付き合って下さると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ