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悪魔イノセンス

イノセンスが降臨し、レジーナの身体は器とされている。

この上位の悪魔を実体まで召喚するには想像を絶する魔力が必要だが、魔王エグゼクトは最上級悪魔の魂を召喚したのだ。

これだけでもエグゼクトがフォースマンでありながら暗黒魔術に秀でた存在だと思わせる。


「レオンハルト様!」


ここでヴァーレンファイト、オーヴェルシュダイン、ハイウェルラインらが到着した。

グリルヴァルツァーを含め、5人。


「イノセンス……その身体をこちらに渡すのだ。この聖魔の光剣(ラグナロク)がある限り、貴様は俺を倒せない」


「フッ……A級闇撃魔法(ダークマター)

イノセンスは手をかざすと闇の衝撃波がレオンハルトに襲い掛かった、見事に光剣で衝撃波を斬り裂き、闇の力は硝煙となって消え去る。


「ほぅ、私のダークマターを防ぐとは貴様は中々の剣士だな。では、これはどうかな?」


イノセンスは冥界の魔術なのか暗黒魔法を唱えた。

唱えたというよりかは術の名を言葉にしたと言った方が正解かもしれない。


挿絵(By みてみん)


「この力は神が授けた……S級闇撃魔法(エターナル)!」


その魔法に青ざめるのは暗黒司祭オーヴェルシュダインだ。

闇の霧のような波のような衝撃破が襲ってくる。

だが、自身の力を強める聖魔法対して闇魔法は相手を弱体化させる、バリアーが張れない状況で彼は同じく闇魔法を唱え相殺しようとした。


B級闇撃魔法(ドレインディモス)!」


オーヴェルシュダインの闇魔法ドレインディモスは相手にダメージを与え、その与えたダメージで己のHPとMPを回復する。こうして魔力を失わずに戦闘を継続する。


だが、闇の衝撃はオーヴェルシュダインの闇魔法を微塵にしてレオンハルトたちに襲い掛かった。

幾許かは威力が相殺され、全員が壁まで吹き飛ばされる。


「ほぅ……こんな若造が闇魔法を扱うのか。フォースマンも捨てたものではないな」


そして、一人ごちるイノセンスの隙に乗じてハイウェルラインが見逃さなかった。

血に染める身体で精霊魔法を唱える。


―――アスガルドを闇に染めるものか!

「ウインディーネよッ!!」


振りまいた水玉からレーザー砲のように水の光線がイノセンスを狙う。


光の盾(ストライバー)!」


イノセンスは手をかざし、イージスの盾のように光の盾で光線を防ぐ。

悪魔である彼女が光の魔法を扱うのは光と闇の干渉により不可能と思われるが、その器は光の聖女なのだ。


―――ならばッ!!

ヴァーレンファイトは法の剣で向かって行く。

法の剣であれば、光の盾は無効化できる、そして闇に対して有効打を放つことができるであろう。

レジーナの気を失わせれば、と考えた。



S級闇魔法(ディアブロス)……」


イノセンスの魔法は空間の重力を操作した。

身体が重くなり、身体が動かなくなり、床に倒れるしか術がない。

この場にいる者はイノセンスに平伏するような状態だ。


「私が本気を出した以上……アスガルドは滅ぶ……」


重力で皆の動きが止まる中、グリルヴァルツァーが光を伴って立ち上がった。


挿絵(By みてみん)

「イノセンス! 従姉(アネウエ)を開放しろ! さもなくば最強の光魔法ナラティブが貴様を貫く!」


S級光撃魔法〝ナラティブ〟は、代々光の王家の血筋だけが唱えることができる。

グリルヴァルツァーは心の中で父の助力を願いながら、イノセンスに向かって最強の魔法を撃ち放った。


「この力は神が授けた!S級光撃魔法(ナラティブ)!」


閃光がイノセンスを襲う。

「ちぃ……こんなガキがナラティブを……」

イノセンスも魔法を詠唱する。

光波防壁アミュルールユミエール!」

悪魔のイノセンスはレジーナの光の力を活かし、S級の防御魔法でナラティブを防ぎきる。

魔力を使ったためか、S級闇魔法(ディアブロス)の重力魔法が消えていく。


「ぼ、僕が直系だったら! ナラティブでお前を消し去ったのに!」


悔しがるグリルヴァルツァーにレオンハルトは「十分だ。よくやった」と声をかけ、ラグナロクを向ける。


「ここまで魔力を使えば、高等な悪魔といえど、地上では魔力は持たない」


魔法の源は魔素と呼ばれる大気中の粒子だ。

地下迷宮に巣食う悪魔は無限の魔力を有するが、それは魔素の充満する地下迷宮のことであり、地上ではその魔力は半減する。

魔導師が主に迷宮や遺跡を主戦場にするのはソレが理由だ。


「ぐわああぁぁぁあぁぁぁっ」


イノセンスが苦しみだし、レジーナの身体が倒れ込む。

レオンハルトはレジーナを抱きしめるとイノセンスは本当の姿を現した。


挿絵(By みてみん)


その姿はレジーナに擬態したままだが、イノセンスであることは一目でわかる。


「このザコども! 死ねぇ!フルパワー! 100%中の120%のS級闇撃魔法(エターナル)!」


闇の衝撃波が大津波となってレオンハルトたちを襲うが――――――


挿絵(By みてみん)

光の盾(ストライバー)!」


イノセンスから解放されたレジーナはグリルヴァルツァーからナラティブのサークレットを受け取ると光の直系であり、聖女である自身の神聖魔力をいかんなく発揮する。


「バ、バカな! 光の盾(ストライバー)ごときでエターナルを防げるものか!?」


上位のS級魔法である光波防壁アミュルールユミエールではなくA級魔法の 光の盾(ストライバー)で最強の闇魔法を防いでしまうレジーナ。


「よくも私の身体で暴れてくれたわね! 死になさい、この下級悪魔(レッサーデーモン)が!」


「ア、最上級悪魔(アークデーモン)の私を!」


グリちゃん(グリルヴァルツァー)見てなさい! ナラティブはこうやって使うのよ!」

レジーナはナラティブの詠唱を始める。


挿絵(By みてみん)

「この力は神が授けた……S級光撃魔法(ナラティブ)!」


「こ、こんなガキにぃぃぃぃぃぃっ!」


イノセンスは光の閃光を浴び、魔素となって飛散していく。


そこにレオンハルトがラグナロクを一閃。

完全に消滅する。






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