誰か光を
あぁ、神様…私は生きてるだけではだめなのでしょうか?…どうして私なのでしょうか?どうして…私は今─
その日は突然やってきた。最近ではなかなかお目にかかることはないだろうブラックな企業で残業、残業、残業の毎日、やっと休めると思ったのもつかの間……私は、どこ変え連れ去られた。どこかの小説に書いてそうな、不幸人生、私は、まだ二十歳にはなってなく、新社会人といったところだった。私は連れ去られた場所にて何かの『実験体』となった。
「ふふふ、貴方には私達の実験の宿り木になってもらいますよ!」
わけがわからなかった。宿り木?私が?何の?混乱する私を横目に何やら薬のようなものをその人たちのうちの一人がどこからか持ってきた。私は混乱する中何かを飲まされた。体が言うことを聞かず、その何かを飲んでしまった私は、何かの『宿り木』として、毎日のように何かの植物を食べさせられる。その植物を食べると、体のあちこちが悲鳴を上げ、そのうちに私の精神は感情は、壊れていく。最初こそ悲鳴を上げていたものの、だんだん慣れて来たときにはもうすでに、私は完全に人形状態だった。生きた人形、次第に私は、その人たちの言うことだけを聞き、生活し、心の中で神様に祈りを捧げる毎日、だが心でしか助けを呼べなかった。
苦しく、どんどん私は何かにむしばまれ続け、そして、私は捨てられた。…ここは何処?
「お前は失敗作だ…」
そう言われ、何かのマシンに乗せられた私、
苦しくなり、目が覚めると、そこは、美しい花畑だった。あぁ、失敗作なのか、殺されたのか、そう思った。その花畑に横たわり、また、目を閉ざす。そして、久々にゆっくりできたと思う、そして、目が覚めると、目に入る花畑、ふとあたりを見渡して、立って歩いてみた。長くなった黒髪が風になびく、やけに視点が低く、背が縮んだのかと落ち込み下を見る。見えたのは赤ん坊のように小さな足、これはいったい…可愛い足だったのでしゃがんで、触ってみる、あっ、私の足か…ん?私の足…私の?私はこんなに小さな足ではなかったはず…とそこで手も小さかったことに気づく、あれ?こんなに私、小さかったけ…死んだから赤ん坊に戻ったかな?うーむ、
そして、誰かいた、とってもニコニコした顔で、女の人が立っていた。
『こんにちは、彼方輝さん私は、貴方をずっと見守っていた貴方方の言う神様です』
「神様?…」
『そうです、ズバリ失敗作だと言われここに来た。つまり死んだのは私がそう思うよう運命操作したからです。あなたがあまりにも不遇な生活をしていたので。私が迎えられるように、一度死んでもらいました。と言っても、痛みも苦しみもなかったでしょう?』
「はい…」
『そうですね、貴方には今日から生活を全うできるような生が遅れる場所に行ってもらいます。あなたの好きな華流な場所ですよ仙人もいます。』
「華流、仙人…」
『えぇ、頑張り次第で貴方はいろんな力を手に入れることも可能です』
「本当?」
『えぇ!では早速行ってもらいますね』
「えっあの、ありがとう─」
そして私は消えゆく意識の中その女の人にお礼を述べていた。
読んでくださりありがとうございます。
ぼちぼち更新していく予定ですのでお楽しみに!