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シュアイサス王国へ

シュアイサス王国に向けて出発です。

ここは、モーガン・グローリーの屋敷。


「プリシアは、どうしているのかな。」

「順調に進めばそろそろ国境に一番近い町につく頃のはず。」

「無事でいてほしいわ。」

みんなでプリシアの無事を祈る。


プリシアは、ユリアス殿下と共にシュアイサス王国を目指していた。馬車に揺られて3時間、国境に一番近い町へ到着した。今日は、この町で一泊し明日国境を超えるのだ。


今日宿泊する豪華な宿に到着。プリシアは、メイドと同じ部屋に泊まる。プリシアは、部屋で休んでいると

「プリシア様。よかったらこれどうぞ。」

メイドが差し出したのはシンプルなドレスとパジャマだった。

「ドレスとパジャマですか?。」

「私のドレスです。よかったらどうぞ。」

「私のパジャマです。使ってください。」

プリシアは、慌てて

「そんな使えません。」

メイドは、首を横にふり

「いいのです。プリシア様は、服一着だけ。ここしばらくは、その服でずっと過ごしていた。かわいそうです。せめて私達の服を使ってほしいのです。プリシア様のためです。」

「シンプルなドレスなら私達メイドだと思われて疑われません。」

メイドが胸を張って服を差し出す。

プリシアは、服を受け取り

「ありがとう。そこまで言うのなら使わせていただきます。」


しばらくして3人で夕食を取りゆっくりとお風呂入った。最後にお風呂に入ったのは屋敷を出ていく前なのだ。さっぱりした後は、疲れたせいなのかすぐに寝てしまった。


コンコンコンっと誰がノックをした。メイドが出るとユリアス殿下だった。

「ユリアス殿下どうかなさいました。」

「いやプリシアに用があって訪ねたのだが。」

「申し訳ありませんユリアス殿下。プリシア様は、もうお休みになられました。」

ユリアスを部屋に通し寝室をのぞくとベッドですやすや眠るプリシアの姿だった。

「実は、陛下達にプリシアのことを伝えようと思って手紙を魔法で送ったのだ。その事をプリシアに伝えにきたのだがタイミングが悪かったようだね。」

メイド達が

「ユリアス殿下が謝ることではありません。プリシア様もすごくお疲れだったのです。」

「そうだね。それでは明日出発してから伝えるよ。」

「それがいいですね。それでは殿下おやすみなさいませ。」

ユリアスは、そう言って部屋を後にした。

「私達も休みましょ。」


次の日。プリシアは、ぐっすり眠れて気分爽快。メイド達に支度を手伝ってもらった。昨日もらったドレスに身をつつむ。そして軽い朝食を済まし出発の時を迎えた。今から国境へと向かう。馬車は、町を出た。馬車の中では

「プリシア。君に話がある。」

「話ですか?。」

「昨日部屋を訪ねたけど君は、眠っていたのでね。」

プリシアはあわてて

「すみません。殿下が訪ねていたとは思いませんでした。」

「謝ることではない。タイミングが悪かっただけだ。それで話は君のことを陛下達に手紙で知らせたということだ。」

「そうだったのですね。受け入れてもらえるといいですね。」

「大丈夫だよ。安心して。」


町を出て3時間馬車に揺られようやく国境へとたどり着いた。国境門には、兵士が配備されている。馬車でも荷物の馬車でも検査される。

「あの大丈夫ですか?。荷物検査とかがあるのでは?」

プリシアが不安そうに聞くと

「確かに検査はある。しかし我々は、事前に通達してある。だからそのまま通過できるから安心して。」

国境門にさしかかった時兵士に

「止まれ。この馬車達はどこ行きだ。」

プリシアは、少し体が震えていた。それを癒すようにユリアスがプリシアの手を握る

「大丈夫だよ。」

御者が答えた。

「シュアイサス王国の皇太子ユリアス殿下です。留学を終え帰国するところです。事前に通達してあるばずですが?。」

兵士は、急いで確認しに行った。そして戻ってきて

「確かに通達してあります。すみませんでした引き留めて。

どうぞお通りください。」

馬車は、無事に国境を通過した。

「プリシア嬢。ようこそシュアイサス王国へ。さぁもう安心です。」

プリシアは、ようやく笑顔になれた。


これからシュアイサス王国での生活が待ち受けている。そして新たな出会いが待っていた。

無事にシュアイサス王国へ入ったプリシア。次回国王達と精霊と出会いです。

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