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運命の再会

プリシアの初恋の人と再会。

プリシアは、森の中走り抜けていた。道らしい道ではないところを進む。なぜなら、シュアイサス王国への国境まで道は、あるのだけど少し遠回りになってしまうからだ。その道を行くとブライアス達に気づかれてしまう。だから危険だが近道の森の中を進むのだ。その森はとてつもなく広いのだ。屋敷を出てから5日がたった。いまだに森の中をさまよっていた。大きな木の下で休んでいるところだ。

「まだ森の中から抜け出せないわね。」

プリシアは、地図を広げて

「そろそろ森を抜けるはずなのだけど。そうすれば国境に一番近い町にたどり着くはず。」

地図をかばんにしまい

「シュアイサス王国に行けばユリアス殿下にお会いできるかしら。そろそろ帰国するはず。でも、会えるのかしら。平民の姿で。」

プリシアは、寂しく1人で夜空を見上げていた。


そして次の日


プリシアは、ようやく森を抜けた。そして国境に一番近い町へ続く道を見つけた。

「やったわ。後はこの道を進めば隣国へ行ける。」

プリシアが歩きだそうとしたその時

「プリシア・グローリー。」

「えっ。」

振り向くとそこには、王城の兵士がいた。

「プリシア・グローリー。もしくは、プリシア・プリラ・カルロット。どっちが正解なのだ。」

プリシアのことがバレそうになった。

「あの。こんなところで何しているのですか。」

逆に質問をした。

「あなたをブライアス様のところへ連れていくため見張っていたのだ。」

けどもう1人が

「実際は、俺たちはサボって森の中で迷子になったところを偶然君が通りかかったからだけどな。」

すごくマヌケな2人だった。

「さぁ、プリシア嬢一緒にくるのだ。」

プリシアは、後退りながら

「嫌です。」

「君に拒否権は無い。おとなしくくるのだ。嫌なら力ずくで君を連れていくまでだ。」

プリシアは、走り出した。兵士は、後を追うように走り出した。さすがに体力の差があるのでプリシアは、捕まった。

「離してください。」

「おとなしくするのだ。」

兵士は、プリシアを押さえつけようとしたその時、

「そこで何をしている。」

声がする方を見ると数台の馬車がいた。しかも豪華な馬車だった。馬車から降りてきたのはなんと隣国シュアイサス王国の皇太子ユリアス・スカイ・シュアイサス殿下だった。ユリアスの護衛の騎手達もやってきた。

「かよわい女性を押さえつけるとはバカなことを」

ユリアスが見下すと兵士が

「邪魔だ。関係ない奴は、引っ込んでいろ。」

「ならばかかれ。」

ユリアスの指示で騎手たちが兵士を押さえつけた。その間にユリアスは、プリシアを救出。そしてユリアスが兵士に魔法をかけた。兵士は、おとなしくなりふらふら歩き出した。モーガンの屋敷方面へと去っていった。一段落してからユリアスは、プリシアに

「大丈夫ですか?。お怪我はありませんか?。」

「大丈夫ですわ。助けていただいてありがとうございました。」

「無事でよかった。あれ、あなたは、プリシア嬢ですよね。」

プリシアは、心のなかで(バレてる。)と思った。

「どうしてあなたがここに?。」

プリシアは、隠して通せないとふんで

「ユリアス殿下。お話しします。すべてを。」

そしてプリシアは、ユリアス殿下、側近、護衛騎手達そして2人のお付きのメイドにすべてを話した。自分がここにいる理由。兵士に狙われた理由を。話が終わりユリアスが

「噂は、聞いていたがまさかあなたが王女だったとは。」

「かわいそうですね。生まれてすぐに親と離ればなれなんて。」

みんながプリシアに同情した。するとユリアスが

「プリシア嬢。これからどうするのですか?。」

「特には考えていませんでした。国境を超えることしか頭に無いので。」

隣国へ行くことしか考えていなかったのだ。

するとユリアスが

「プリシア嬢。もしよろしかったら我々と一緒に行きませか。シュアイサス王国の王城へ」

「えっ。」

「我々と一緒ならあなたの命を守れます。いずれブライアス達に気づかれずてしまう。王城なら完全に安全です。」

その意見にみんなも

「それなら安全ですね。」

「我々騎手がお守りします。」

プリシアは、戸惑いながら

「いいのですか?。国王陛下達に迷惑じゃないですか?。」

「大丈夫です。陛下には私から説明します。一刻も早く決断しなければ。」

プリシアは、不安そうな表情で

「お言葉に甘えてよろしくお願いします。」


プリシアは、ユリアス達の馬車でシュアイサス王国の王城へ行くことになった。とりあえず今日は、国境に一番近い町で

休み明日に国境を超えるのだ。


これからプリシアの新たな生活が待ち受けていた。


ユリアスのおかげ助かったプリシア。次回ユリアス共に隣国シュアイサスへ。

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