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プリシアの旅立ち

モーガンの屋敷で家族最後の食事をする。

それからかれこれ準備を進めるうちに出発の前日となった。朝食を食べているとプリシアが

「今日でこの屋敷とお別れなのね。」

みんなが

「寂しくなるわね。」

「わたくし達もプリシアお姉様がいなくなるのはすごく寂しいです。」

「プリシア。生まれ育った屋敷や国を出るのはやはり辛いだろ。」

「そうですね。やはり辛いです。でも、新しい生活へと歩まなければいけない。だから辛くても頑張りますわ。」

ノワールが頷き、

「プリシアが新しい生活へと踏み出そうとしている。我々も頑張らないといけない。」

マリリンが

「そうね。これから頑張らないとね。だから今日は、1日中家族で一緒に過ごしましょう。」

みんなで笑い会って食事を楽しんだ。


こちらは、カルロット王国の王城。執務室にてデイビスとアルバートそして大臣がいた。

「ねぇ父さん。プリシアは、本当に王女だと思う。」

「まぁ可能性があるだけで実際は分からない。」

「今兵士達に屋敷を見張らせています。動きがあれば報告せよ言ってありますので。」

すると コンコンコン

執務室の扉をノックする音が聞こえた。デイビスが入室を許可すると兵士が入ってきた。

「報告があります。」

デイビスが嬉しそうに

「おーーー。待っていたぞ。」

「グローリー伯爵達は、どうやらモーガン・グローリーの屋敷へ出かけるようです。」

「はぁ」

デイビス、アルバート、大臣は、まさかの報告に一瞬固まった。我々に返ったデイビスが

「そんなことで報告するな。すごくどうでもいい報告だぞ。そんなことも分からないのか。」

すごく怒っていた。

「まぁまぁ。動きがあれば報告せよとのことなので。」

兵士に悪気は、無いと庇いながらデイビスをなだめる大臣。

「へぇーーーどうでもいい。でもプリシアがお出かけするのは寂しい。早く帰ってきてー。」

ナルシストなので全ての令嬢達に嫌われているアルバート。その中でプリシアのことが好きすぎてたまらない。

「とりあえず兵士をモーガン・グローリーの屋敷周辺へ送り見張らせます。」

「見張らせても意味ないがまぁいいか。4人くらいにしておけ。」

「かしこまりました。」


この時ここいる全員が伯爵家達の作戦に気づいてもいないのだった。


プリシア達は、1日中家族と一緒に過ごした。チェスをしたり懐かしい思い出を語り合っていた。そして時間は過ぎていき出発の日になった。プリシアは、使用人達全員にお別れをして馬車に乗りモーガンの屋敷へ向かった。プリシアは、馬車から外を景色を眺めていた。この景色ともお別れだから。よく遊んだ花畑やユリアス殿下と一緒にお話をした草原。母国ともお別れだからしっかりと景色を楽しんだ。屋敷を出て2時間馬車に揺られて到着した。屋敷へ入るとモーガンが出迎えていた。

「久しぶりだな。元気そうでよかった。」

「父さんお久しぶりです。元気そうでなりよりです。2年ぶりですからね。」

みんなと久しぶりの挨拶をし

「プリシア。話は聞いておる。2日後に屋敷をでるのじゃろ。」

「はい。おじいさまとたくさんお話をしたいのですけど時間がなくて。」

「いいのじゃよ。お主を本当の孫として可愛がっていたからな。おばあさまも同じ気持ちだったぞ。」

ノワールの母は、そしてみんなのおばあさまは、2年前に病気で他界している。みんなとても可愛がってもらっていた。

子供達は、部屋でゆっくり過ごしてからモーガンとたくさんのお話をした。2年の間にどんなことがあったのかを報告した。楽しい時間は、過ぎていった。屋敷に訪れた次の日。つまりプリシアの旅立ちの前の日。みんなで楽しく夕食共にした。プリシアためにシェフが腕によりをかけた豪華なメニューだった。プリシアは、みんなとの最後の食事。最後の会話をたのしんだ。食事を終えてプリシアが

「おじいさま。今日のディナーは、素晴らしいですわ。」

「プリシアためによりをかけてもらったのだ。」

ジャンナが

「プリシアとの最後の食事だからメニューが豪華であたりまえですね。」

「僕らも豪華なディナーが食べれて嬉しい。」

「ランドったら。昨日のディナーも豪華だったでしょ」

マリリンが微笑んだ。

するとリリカが

「プリシアお姉様。明日は、いつ出発するのですか。」

「明日の朝に出発します。」

次はランドが

「そんなに早いのですか。」

「早く出発しなければブライアス達に気づかれてしまうわ。」

「少し寂しくなってしまうの。」

「みんな元気で暮らしてください。それからお父様お母様今まで育てくださってありがとうございます。ジャンナお姉様、ジャスパーお兄様、ランド、リリカ。今まで楽しかったわ。おじいさまそれに亡くなったおばあさま。本当の孫のように可愛がってくれてありがとう。みんなのことは、忘れないわ。」

「プリシア。こちらこそありがとう。」


そして次の日の早朝。平民の服に身をつつみフード付きの緑色のマントをつけた。家族それに使用人達に別れるを告げとそっと裏門から出ていった。プリシアは、国境に向けて旅立った。


プリシアは、新たな展開が待ち受けている道を進むのだった。

ついに旅立ち。次の話であの人の再会。話の展開からあまりアルバートを出す機会がなかったので今回少しだけだしました。

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