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プリシアの決意

これからのことを決意します。

真実を知り涙を流すプリシア。想像を遥かに超えていた。

「プリシア。今まで隠していてごめんなさいね。これも全部あなたを守るため。」

マリリンは、語った。

プリシアは、涙をふきながら

「なるほど。わたくしがみんなに似てないのはこのことだったのですね。」

「そうね。あなたは、王妃であるカロリーナに瓜二つ。」

ジャンナたちも泣きながら

「プリシアお姉様。」

「命が狙われているのは嘘だろ。」

いろいろな意見の言い合いになってきた。

しかしプリシアは、違った。1人静かに何かを考えていた。

そして深呼吸をし、なにかを決意するかのように立ち上がった。突然のことにみんなは、驚きプリシアを見つめる。

「プリシアどうかしたの」

プリシアは、みんなに

「わたくし、この国を出ます。」

「えっ。」

みんなは、驚いて

「プリシア。何考えているの」

「わたくしは、受け入れられないことがたくさんありすぎて混乱しています。でも、わたくしがこの国の王女という事実は、変えられない。そして、最近ブライアス達に正体が知られそうになっている。このままではみんなに迷惑がかかる。だから、わたくしが生き延びるためにも国外へ行きます。」

当然のことにみんなは、

「そんな。プリシアお姉様がいなくなるのは嫌です。」

「今まで通り暮らせばいいじゃない。」

みんなは、反対してきた。

するとマリリンが

「プリシア。実はねあなた母カロリーナがもしもの時はプリシアを国外へ逃がしてほしいと言われていたの。国外ならその国の法律に従わなければならない。手を出したら国際問題になる。さすがのブライアス達もうかつにも手をだせない。だから一刻も早く逃げてほしい。」

「マリリンお母様。みんなと別れるのは寂しい。辛い。でも立ち止まってはいられません。」

ジャスパーは、

「僕はもう反対しない。」

ランドとリリカは、

「お兄様。何を言っているのですか。」

「僕は、嫌だよ。」

ジャンナも

「プリシアが決めたこと。あの子があんなに一生懸命の決意は、あまり見たことがない。だからプリシア、頑張ってほしい。」

ノワールは、

「おまえはいつまでも私達の娘だ。」

「お姉様。」

ランドとリリカは、プリシアに抱きついた。

「いつかまた会えるよね。」

抱きしめながら

「もちろんよ。」


そしてこれからのことを話し合った。プリシアは、1番近くの国シュアイサス王国へ行くことになった。ブライアス達に気づかれずに国境に行く方法を考えた。それは、遠くに住む祖父に会いに行くことになった。モーガン・グローリーは、先代のグローリー伯爵家の当主でノワールの父。モーガンの屋敷は、シュアイサスとの国境から少し離れているがまだ近いのだ。表向きは、屋敷に遊びに行き2週間~3週間過ごす。実際は、家族と別れ国境へと旅立つ。馬車を使うとバレるので屋敷から歩くしかないのだ。プリシアは、国境まで歩くことを決意した。直ぐにモーガンに手紙を送る。内容は、3週間後に遊びに行くことそれからプリシアが隣国へ逃げることを手紙に書く。それぞれの準備をした。プリシアは、旅立つときに必要なもの用意した。目立たない平民の服のくつ。フード付きの緑色のマント。小さめのかばん。その中には、少しのお金と地図などを詰め込む。最初は、ドレスを着て逃げる時は平民の服を着るのだ。


すべての準備が整い新たな展開が待ち受けていた。



次回いよいよ身を守るために旅立つ。

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