第4話 昼崎さんと下校
本日二度目の投稿です。
第3話を読んでいない方は1話はお戻りください。
『凛太郎、一緒に帰るわよ!』
突然だが昼崎さんと一緒に下校することになった。
「う、うん昼崎さん」
ーー処す?処すか?
ーーばか、お前昼崎さんに聞こえるだろ
聞こえてるから、全部聞こえてるから。
隣を見ると昼崎さんが彼らを睨みつけていた。
ーー昼崎さんに聞こえてた!?
ーー謝っとけよお前!じゃあな!
ーーおい、逃げんなよ~
『今私、恋愛小説を書いているのよ。そこでね、1つ気になることがあってね?』
『凛太郎は彼女とか居たことある?』
はあ!? 昼崎さんなんて言った!?
「居ません、居たこともないよ」
『そう、そうよね! よし、じゃあ行きましょっか!』
何故か急に機嫌が良くなってルンルンと顔に書いてあるくらい楽しそうだった。
いや、問題はそこじゃない、なんで、なんで昼崎さんが僕の手をとっている?
そう、気づいたら僕の手は昼崎さんの手と繋がれていた。
「あ、あの昼崎さん? 手が」
『し、取材よ! 悪い? あんたは私の助手よ?』
耳まで真っ赤にしながら彼女はそう言った。
やばい、昼崎さんが可愛すぎて萌え死にそう。
「し、仕事なんだ、助手の」
『そ、そうよ。 あくまで取材の一環よ』
沈黙が続く。昼崎さんの手は小さくて柔らかくて温かくてなんだかこっちが溶けてしまうようだった。
第4話!下校です!
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