お客さんたち
今日も花ちゃんは、お留守番。
今朝もお兄さんはいつも通り、お姉さんはバタバタ出かけて行った。
今日はなんだかお客さんの多い日だったの。
いんたーほんって名前の子が玄関の方で鳴くから、お客さんってわかるんだけど。
いんたーほん、お姉さんたちがいないの気づいてないみたいで、毎回呼ぶから、困っちゃった。
次からは、ちゃんと出かける時は出かけるって、いんたーほんに教えてから、出かけてもらわなきゃ!
それでね、今日のお客さん。
1回目は、お姉さんが出かけて少ししたら…
「ぴんぽーん」
いんたーほんの鳴き声、何回聞いても変わってるよね。なかなか聞きなれないなぁ。
「ぴんぽーん」
花ちゃんがすぐ反応しないでいたら、もう1回。
「お姉さんもお兄さんも留守だよー」
教えてあげたら、静かになったの。
でね、お兄さんとお姉さん帰ってきたら、お客さんのこと伝えないとだから、窓際のそふぁっていうもふもふによじ登って外見てみたの。
白い毛色のにんげんのおばさんが2人。なんか紙の束持って離れてった。
そのままお隣さん家のドアのとこ行って、そしたらお隣さんのいんたーほんが、ちょっと早口に「ぴんぽんぴんぽん」ってお家の人呼んでた。
お隣さんのいんたーほんは、うちのいんたーほんより、せっかちみたいね。
あのおばさん達は、一軒一軒お家まわってるのかな?なんだろーね。花ちゃんにはよく分からなかったよ。
次に来たのは、四角い箱持ったお兄さん。
「ぴんぽーん」
さっきもご主人様たちいないよって教えてあげたのに、いんたーほんったら、物覚え悪いんだから…。
お昼寝の邪魔されて、ちょびっと不機嫌だったけど、留守を任されてるんだから、しっかり確認しなくちゃね!
ドアの外にいたのは、緑っぽい服のお兄さん。にんげんの毛色は茶色。
前足に小さい箱持ってた。それで、お兄さんの後ろには、銀色のピカピカしたでっかい四角い箱があって、絵が描いてあるの。
花ちゃん、あれ見た事あるよ!前にお姉さんがたくはいびんって呼んでた。
たくはいびんって、お姉さんに箱持ってくる人なんだって!
だから、あの箱もお姉さんに渡すものなのかな?
最後はね、花ちゃんの知ってる人だったの。
お昼寝から目が覚めて、よく寝たな〜って伸びしてたら、またいんたーほんの鳴き声したの。
窓から覗いたらね、お姉さんのおかーさんって人だったの!
おかーさんもお姉さんと同じにんげんで、黒にちょっと白が混じった毛色。ちょっと近所のシェルティのおじさんと似た色だったよ。
「お姉さん、まだ帰ってないよー」
って、窓から教えてあげたら、花ちゃんに気づいてくれて、ニコニコ手を振ってくれちゃった。
ちょっと嬉しかったなぁ。
花ちゃんも尻尾フリフリし返したら、「また来るねー」だって!
お姉さんに伝言頼まれちゃった。
お兄さんとお姉さんが帰ってきたら、お客さんのこと、報告するんだ!
褒めてもらえるかなー?
あ、カギの音だ!てことで、今日の日記はこれでおしまい!