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語り部は彼だった  作者: 皐月
8/13

8p


 俺は朝早々人生で初めてくらいの大声をあげたのだった。おそらく千里先にも届くほど。


 家の居候第一号であるこの少女が何故か俺の布団の中でうごめいていた。正直ひき殺される瞬間よりも驚いた。


 何事かという様子で鳥山が飛び起きて、そのあとにテレサさんも部屋の扉を開けてくる。俺もそれどころではないし、てかこれセクハラにならないよな?


「どうしたの・・・?」

ちょっと・・・この子何してるんですか!

 

 俺は未だ寝ている少女から離れるべく、布団をばたばたと抜け出してから壁に背を向けて張り付いた。


「・・・なんで一緒に寝てるの?」

俺は何もしてませんよ?

朝起きたら布団のなかにいたんですから。


 あれ、俺もしかして疑われてるのか?そうでないならこんなジト目でにらまれるような身に覚えはないが。


「へぇ。まぁ信じるけど。」


 嘘つき!


「おーい。起きなさい。」


 ステラさんが少女の頬をぽんぽんとたたく。


「おにい・・ちゃん?」

「・・・?おねえちゃんだけど」

「うわぁっ」


 少女が短く悲鳴を上げる。驚いたのは俺だが。


「なんでこの部屋にいるわけ?」

「おにいちゃ・・羊おにいちゃんといっしょに寝てたの・・・」

 

 日辻だってば。


それまたなんでそんなこと・・・

「そうそう。なんでまた」

「お・・羊おにいちゃんは・・・!」


 それだけ言い残すと、少女は部屋から逃げていき、しばらくすると隣で扉の閉まる音が聞こえた。


「何だったんだ?」

 

 鳥山がまさに俺の心境を述べるのだった。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


西暦678年 9月16日

読んでくれてありがとうございました!

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