何事も計画通りにはいかないものてす。ですから、小まめなチェックをお願いします。
サキョウ・キサラギside
真っ黒な物体を床に叩きつけ、複数の次元を管理する神様であるはずのホルティス様がいきなり土下座し説明するのを戦々恐々しながら聞いていると思いはホルティス様とであった時まで遡りました。
当時、私には騙されてできた借金があり、仕事量がとてもブラックであるが金払いの良い企業に10年ほど勤めた結果、就寝中にぽっくりと過労死という人生の結末を迎えた。
まぁ、借金を完済していたので親には最低限度の迷惑すむかなと思った程度で特に未練はありませんでした。
そして、私が気がつくと目の前にいたのが、背広を着たホルティス様だった。
最も始めのうちは疑っていましたが、話を聞き、周りが真っ白という不思議空間であり、神様であるという力も見せつけられて心の底から恐怖しながら納得しました。
その後、私はホルティス様の不興を買わないように細心の注意を払いながら話を聞くととある世界に自分の部下がミスをして死なせてしまった女性を転生させた。
そのことを事後報告として詳しく話を聞くと禁止事項を守るような人物ではないようにホルティス様は感じた。
そのために、ホルティス様は対策をために現地の神々に連絡をしようとして現地の神々が事態を悪化させかねないことに気づき、どうしようかと考えて思いついたのが真面目そうな者を転生させ監視させるというものだった。
その監視役として選ばれたのが私でした、不幸なことに。
この時、ホルティス様は断ってもよいといってくれましたが、私からすれば星を砕くことができるような存在の不興を買うような選択を取ることなどできるはずもなく引き受けるほかありませんでした。心の底で泣きながら。
目の前の存在が恐ろしく失敗することが許されない私は転生させられる世界の詳細な情報を聞き、あまり世界観にそぐわずにあらゆる状況に対応できる力を望んだ。
マテリアル・オブ・ファンタジー
一昔前のプレイヤーの行動によりエンディングが変化するタイプのRPGゲームでかなりシステムが複雑な上にかなりのやり込み要素があり、全てのジョブを手に入れるのにたどり着いたエンディングからクリアーデータを引き続きゲームを繰り返す必要がある。
そして、手に入れた全てのジョブをマスターすることにより初めて隠しダンジョンに入ることができる。
私は任務を遂行するための力として私が最大に育て上げた何百時間の結晶である主人公の能力を望んだ。
私としてはかなり欲張ったつもりだったのですが、ホルティス様はそのゲームのデータを調べて不思議そうに望みはこれだけなのかと聞いてこられました。
任務を遂行するために必要であることを話すとそうではなく願い事はないのかと聞かれた。
私としてはホルティス様に関わってほしくはなかったのだが、さすがに正直な気持ちを話すとひんしゅくをかいそうだったので憧れであったスローライフが送りたいと話すと可哀想なモノを見る目で見られたことはさすがにイラッときたがなんとか顔でないよう我慢した。
無言でこちらを見ていたホルティス様が了承し最高のスローライフを提供すると話した時には背中に悪寒がしたが、笑顔でお礼をいった。内心の不安をぬぐえかたが。
また、私のことが気に入ったと話され、ゲーム内で所持していた全アイテム、全装備、全マテリアル、乗り物と拠点となる基地、転生者が望んだゲームの詳しい知識をもらい転生した。
転生する際に私が転生者を監視するようになるのは私が19歳になった時、場所はリグルベルト王国の国立リグルベルト学園、期間は2年間となりました。
タイムスケジュールがこのようになったのは似たような世界観とはいえ様々なところで違いがあるその一つが強さの限界の上限値があげられる。
つまり、私が育てたゲームの主人公のはこの世界の最高位の力を持つ者の10倍ほどあり、とても、この世界の存在では耐えることができず、耐えることができる肉体で転生するば、世界の法則からずれてしまい世界に排除されてしまう。
そのために、16年という月日をかけてゆっくりと耐えることができるように成長させるとホルティス様が話されていました。
残りの3年は自身の能力の把握するようにと準備期間として与えられました。
そして、よき旅をとホルティス様は私を送り出してくださいました。
転生したさきは神聖ザハルート帝国。
後々問題を起こす光の女神であるセリティアフィスが所属するレガリア神族を奉ずる国家で魔王が現れた際には勇者召喚する権限を有する大国でもある。
そのため、勇者を祖とした貴族が過去召喚された数だけあり、その中の一つが私の生家であるキサラギ伯爵家だった。
そこの次男であるサキョウ・キサラギとして生を受けた。
ただし、平民である妾との子なので将来的によほどのことがない限り伯爵家を継ぐことはない位置にいるお気楽な立場だ。
だからといって、父親に愛されていなかったというわけではなく異母兄弟の嫡男であるウキョウとその妹であるイオリと共に分け隔てなく育てられた。
今、思えば今生で産まれてから14歳までが幸せな時だった。
その後のことは余り思い出したくない。
簡単に言ってしまえば、14歳の時に魔王が現れて勇者が召喚され、様々な要因が重なり、祖国に両親を暗殺され、故郷は焼け野原になり、私はリグルベルト王国にあった基地に16歳でたどり着いた。
様々なことがあり、精神的に疲れ果てていましたが、リグルベルト王国での後ろ盾などがない私には速やかにこの国での地盤を固める必要があった。
まずは、王国の情報をひたすら集めた結果、この国の状況の悪さに愕然とするほかなかった。
ホルティス様の不興を買いたくない私の動きは早かった。
3年間である程度この国を立て直す必要に迫られた私には圧倒的に時間がなかった。
そのために、自身の持つ全てのジョブをマスターすることで得た多数のスキルとアビリティ、マテリアルから得たマテリアル・オブ・ファンタジーの登場人物の知識、基地にあるゲームにあったシステム模した設備などを使いなんとか自由に行動するための地盤を作ることに成功した。
その過程で友人となるこの国の第2王子と知り合えたことは幸いだったが、影分身のスキルを使用しても減らない仕事量を抱えるはめに陥った。
転生者であるリーナ・ブラウンティシュが関わってからはさらにリグルベルト王国の状況は悪い方にへんかしていき私の精神をガリガリと削っていた。
私の努力を台無しにするこの女を何度排除しようかと思ったか数知れません。
この女が最初にやったことは本来、聖女になる少女であるレティシアを学園に入学できないように試験官に賄賂を渡して不合格にした。
その事を学園に潜入した私は心の中でも罵りながら、私の知る知識ではどこにも行く当てのないレティシアを慌てて保護するはめになった。
そして、半年後には皇太子とその側近達を篭絡し皇太子の婚約者である伯爵令嬢リディア・エブンハムを婚約破棄させ、伯爵家に勘当させた。
私は立場上追放するしかなかった伯爵に恩を売るために彼女を保護した。
保護した2人の内、レティシアは私をすぐに信用してくれましたが、リディアはしばらく疑いを持ち続けていました。
もっとも、私の身の上話や私の手掛けている仕事を見て段々と信じてくれましたが。
レティシア、リディア共に信用してくれた段階で私は2人を鍛えることにした。
レティシアには最終局面で共に遺跡内の炉心を止めるために突入してもらう必要があり、リディアも同じように保護されているレティシアが頑張っているのに自分が何もしないということに耐えることができず、彼女から言ってきたためだ。
もっとも、この世界での訓練法ではなく、マテリアル・オブ・ファンタジー式のマテリアルを使用した訓練法だったのだが。
マテリアル・オブ・ファンタジーとこの世界とのジョブの最大の違いはジョブを複数所持できるか、できないかの違いだろう。
この世界ではジョブは神から与えられるとなっているが、実際は世界の法則で1人につき1つ生れた時に与えられるが、ジョブを発現させるには教会がやっている方法か、生と死の狭間をさまよう必要がある。
これに対して、マテリアル・オブ・ファンタジーでは戦士になりたいのであればであれば、戦士のマテリアルを使用することにより戦士のジョブを得ることができる。
ただ、マテリアルはジョブを得るために使用する以外にも武器や防具のスロットに装着することにより性能を強化することができるのでジョブ習得だけ存在だとは言えない。
おかげで彼女達はかなり強くなり、この国で最強だと称えられる者たちよりも強いとはっきり言えるまでになった。
その後も問題を起こす転生者、転生者により馬鹿になった皇太子と側近達、隣国の謀略、王国の様々な問題などに翻弄されながらも何とかホルティス様からの依頼を達成した。
だが、説明を聞けば聞くほど頭の中が真っ白になっていくのを感じる。
今まで寿命を削ってしてきた努力が本来する必要な無いモノだったと言われると流石にきつすぎる。
サキョウ・キサラギside out
説明が終わったが終わっても土下座し続けるホルティスを見てから真っ白になり立ち尽くしているサキョウ見てリディアが口を開く。
「つまり、その、なんだ。本来ならこの国で活動する際はサキョウの祖国が活動が手伝ようにホルティス様は予定されていたが、そこの女神が干渉のせいで祖国との関係が切れしまい。サキョウが多大な苦労する羽目になったということか。」
「そ、それ以前に彼が故郷を失ったのわ・・・・・。」
リティアとレティシアは真っ黒物体を見た。
「ああ、そいつこそ全ての元凶だ!!」
ホルティス神が顔を上げ叫ぶのを二人は冷めた目で見た。
また、サキョウもどんよりとした空気を纏いながらホルティス神を責め視線を向けました。
その視線にホルティス神は耐えることができず、再び頭を下げ土下座した。
その様子に心底疲れたサキョウは頭に手をあてながら
「ホルティス様、一概にセリィアフィス様だけが悪いとはいえないでしょう。あなたの監督不行き届きなのも原因ではありませをんか」
「下の奴らのミスのせいで過去類のみないほど起こしやがたから確認する暇がなかったんだ!本当なら小まめに確認するはずだったのによ!」
「私には想像することもてきないほど忙しかったことはわかります。ですが、ホルティス様。確か現地の神々が信用することができないと」
「記憶にございません」
「現地の神々信用できないから私を転生させたのではないのですか」
「はい、その通りです」
ホルティス神が政治家の上等文句を言ってごまかそうとした瞬間、サキョウは素晴らしい笑顔を浮かべて聞くと前言を撤回し認めた。
「それなら、最低限状況の確認して現地の神々が余計なことをしていないかを監視しなければならなかったのではないですか。そして、余計なことをしていれば、注意勧告すべきではなかったのではないですか」
「そう言われると俺は何も言い返せないな」
そう言ってホルティス神は頭を上げた。
その様子を見てこれからのことをホルティス神に話しかけようとした時に混乱していたリーナが大声で叫んだ。
「さっきから聞いていれば、好き放題言ってくれちゃって!いいよく聞きなさい!あたしは被害者なの!神のミスの被害者なの!!だから、好き放題する権利があるの!!まったく、あんた達は私が贅沢ができて、面白おかしく天寿を全うできるようにすればいいの!!わかった!!」
その様子をサキョウ、レティシア、リディアがあきれた様子でリーナを見ていると突然に全身を悪寒が駆け巡った。
そして、今まで土下座していたホルティス神が立ち上がりとんでもない圧迫感を伴う殺気出してリーナを無機質な目を向けた。
その様子にレティシアとリディアががくがくと震え上ったのでサキョウが二人を守るために前に出る。
そして、直接向けられたリーナは顔色が白を通り越して青に至り口からは泡を吹いて、下半身から失禁し始めた。
「確かに俺の部下である神がテメーを死なせた。だがな、テメーはその示談として望みにあった世界に裕福な貴族の令嬢として転生させた。その時点で義務は果たした。確かテメーを転生させた神が禁止事項を言ってたはずだよな!それを全部無視しやがって!いい加減に身の程をわきまえて行動しやがらねぇと!次は単細胞生物からやり直ささせるぞ!!!」
リーナはこの瞬間に気を失った。
そのリーナにホルティス神が力を送り込むとこの場からリーナ消えた。
「彼女をどうしたんですか」
と聞くサキョウにホルティス神が
「汚かったんでな。洗浄してこの船の倉庫にほり込んだ。あとはついでに問題を起こせば、激痛が走るように細工して、回数次第でさっき言ったことが現実になるようにしただけだ。まったく、面倒かけやがって!」
その言葉を聞いた3人は怒らさないように注意しようと心に誓った。
今回も読んでいただきありがとうございました。
宜しくお願い致します。