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うーん…なんだろ?
なんか凄くモヤモヤするなぁ
物語が上手く行かないって気持ちもそうだけど…なんかモヤモヤ…。
「何だよ、さっさと俺と城に帰る気にでもなったか?」
「は?」
「さっきから俺の事見てるから…まぁ、美しい物を見ていたいって気持ちは解るけどな!」
「バカじゃないのっ!ドーナツボロボロ溢しまくってて何が美しいよ!ちゃんと拭きなさいよね!」
「お前…本当に乱暴過ぎ…」
確かに何をやっても美しいって特だなって数分前に思ったけどねっ!
目の前の布巾を顔に投げつけてやった…力いっぱい投げたのは自分の動揺を隠す為
「だめー」
「ニーチェ?」
「コイお姉さん連れてっちゃだめー」
「……」
頬を膨らませて不満げにカインが食べてるドーナツを取り上げるニーチェの姿はキュンキュンしてしまう
それって素敵なお姉さん(ちょっと美化)を取られたくないって可愛い我が儘?
「コイお姉さんは此処にずっとなのー」
「もうっ!ニーチェったら可愛いっ!!」
思わず席を離れてニーチェを抱き締めるとイルーナ君がボソッと言う
「じゃあサーシャ以外と結婚しないといけませんね」
「え?」
そうか…ずっと7人と一緒と言う事は誰かと…いやいや、ずっとメイドとして働かせて貰うとか?
それより薪割りしか出来ないメイドってどうよ…?
「そんな事より今日、白雪姫に会って違和感があったんですよ」
「……」
『そんな事より』ってサラッと言われたけど右から左に聞き流そう。
じゃないと涙が出るかもしれん!
「凄く城からの兵に怯えていたのですが…」
「そりゃ命を狙われてるでしょ?怯えてるに決まってるよ」
「そうなのかも知れないんですけど…継母より王に見つかるの方が怖いらしいと岡本さんが…」
「継母より?」
「白雪姫が岡本さんと逃げた決めては継母と言うより王の白雪姫への異常な執着心だったそうです」
「殺されそうになって逃げたんじゃないの?」
「そこまでは詳しく聞けなかったと言うか……白雪姫が取り乱してしまって…」
「ほら、前にお前と行った時みたいにさ…きっと余程思い出したくない事があるんだろ?だから俺達にも関わりたくないって」
『あの異常者だって夜な夜な私の体を……』
あの異常者ってのが実の親の王様か…。
「だから岡本さんだけでも来て貰おうと思ったんですが白雪姫が頑なに拒否をしまして」
そうか岡本さんがこっちに来てくれる事になれば白雪姫はあの家に1人になっちゃうし……




