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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
エスニック風の狩人
67/592

14

そう言いながらサーシャちゃんは私の腰を続けて撫でてくれる


男ならセクハラだがサーシャちゃんは無言の優しさだ。


「なんだよ、俺も行きてーなぁ」


「ナナセが行っても話が纏まらない、それと馬の上で喧嘩するに決まってるだろ?」


「おい、顎だけで確認させるなよ」


シークはカインを呼ぶ事なく顎でナナセに視線を向けただけ


本当に…イルーナ君以外は王子扱い無しね。

私もだけどさ。


「どうですか?王子?それなら……ですみますよ?」


イルーナ君はカインを手招きして耳元で話してる


勿論、私達には聞こえない…だけどサーシャちゃんは小さな声でニヤニヤする


「イルーナってば…駒を動かすには策略も大事よね」


「?」



駒?策略?



「それなら連れてくのはイルーナが良い、ソイツでも喧嘩になりそうだからな」


イルーナ君の内職話を聞き終わったカインは頷いてシークを指さした


顎の件…密かにムカついてんだな、コイツ。


「喧嘩を仕掛けて来るのはそっちだろ、まぁ…確かにイルーナが一番適任だな、コイお姉さんもそれで良い?」


「あ…うん、そうしてくれると有り難いんだけど」


馬に乗らなくて良いのは凄く有り難い


だけど、皆の司令塔みたいなイルーナ君を私の変わりにって…その間は私、イルーナ君みたいな的確な事を皆に指示出来るのかな?


今、やっとこさ薪を綺麗に割れる様になったばかりなのに。


「おい」


「………」


「おい、そこのバカ女!」


「痛っ!なにするのよナナセ!」


いきなり頭を叩かれて前を向くとナナセが仁王立ちしてる

ベットに座ってるからナナセの方が視線が高いのが苛っとした


「お前、まさかイルーナの変わりが出来るかな?とか考えてねー?もし考えてたら随分めでたい頭だな」


「………」


「お前の代わりにイルーナが動いたからイルーナの仕事をお前が出来るわけねーじゃん!」


「逆に言えばイルーナの代わりは俺達でも無理って事、解る?コイお姉さん?」


シークは然り気無く私の隣に座って膝に置いてる手に触れる


変だけど、ドキッとしてシークを見ると今度は頭を撫でられた


「シーク…」


「多分、俺達の中で一番知識が有るのはイルーナ、だから今回の白雪姫説得にも適任だと思う。他の奴が行っても上手く行くかわからない。だから適材適所って事だよ。だからってイルーナが居なくなった穴埋めはさっきも言ったけど誰でも出来ない」


「………」


「コイお姉さんにはコイお姉さんしか出来ない事が有るように、俺もコイお姉さんの穴埋め役は出来ないから…異世界の知識を利用してこれからの事を考えたり?体力つける為に薪を割るのも今のコイお姉さんにしか出来ない事…解った?」



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