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「いや、それは何となく知ってたんだ。俺は女じゃないから本とか読んだわけじゃなかったけど戻った時に気になって…調べた」
「………」
「不思議な事言うでしょ?彼ね、自分はこの世界の人間じゃないんだって言うのよ?だから私には運命の王子が迎えに来るって」
「おい、コイ」
「うん…うん、わかってる!わかってるんだけど…」
カインに言われなくても解ってるよ、気持ちが嫌でも高鳴る
このエスニックは私と一緒なんだ
「変な事を言ってると思うよな…でも…」
「思いませんっ!ちっとも変じゃない!エスニックさんお話が有ります!」
呼ぶときは流石に『さん』付けは社会人としての常識だ
首を振って全否定する
「おい、コイっ!何処に行くんだ?」
「ご免なさい2人共!ちょっと2人で話をさせて?」
お願いをする台詞だけど私はエスニックさんの腕を掴んで素早く家を出た
残された2人の気まずさを考えると少々心が痛むが…所詮少々だ。
今は同志と話したくて仕方なが無かった私はエスニックさんを家から少し離れた場所に連れてきて改めて自己紹介をする
「いきなりすみません。私は小石川白雪って言って…社会人2年目のOLです」
だってこの説明が一番手っ取り早い
「白雪?」
「はい、白雪姫と同じ名前ですけど私の日本の名前…この世界の白雪姫とは違います」
「日本…?」
エスニックさんは、もしかしたら違う国って可能性も捨てきれない私は日本の名前を出した
中国とか台湾とかアジア系の人かも知れないから
ここの世界の言葉は解るけどそれは飛ばされたからの変な特権かも知れないし…と言うかこの世界で同志に会った事無いからよく解んないけどさっ!
「私の元の国…エスニックさん…じゃなくて狩人さんは…」
変に焦る気持ちを何とか抑えようとするけど無理
どうやって上手く説明すれば良いのかわからなくなって泣きそうになってくる
そんな私にエスニックさんは優しく微笑んだ
「そうか、君は同じ国の人間なんだな」
「……っ!」
「大丈夫だ、ちゃんと理解してる。俺も日本人で狩人でもエスニックでもない…岡本海だ」
そういって落ち着かせる様に私の頭を撫でてくれた
その好意に余計に泣きそうになる
岡本海さん…彼は同じ日本人
「あの…じゃあ同じく飛ばされたんですよね?」
私の泣き声に岡本さんは頷いて更に頭を撫でてくれる
「辛かったんだな、他には誰にも会った事無かったのか?……そうかだよな、俺も君が初めてだ」
頷く私に岡本さんが言う




