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もうっ!
女の子に先手を取られてどうするのよ…
やっと顔を上げたカインは面倒くさそうに頷いた
面倒くさそうなのはいつもなんだけど…なんかやっぱりいつもと違う
言葉を発しないし顔を見ても特別頬が紅いとか目が潤んでるとかそんな様子はないから…綺麗過ぎて声が出なかった説は違うのかもしれない
それに本当に面倒に首を動かした
「へぇ…あれ嘘じゃなかったのね」
そんなカインとは反対に白雪姫は微笑んだ
「…っ!」
その微笑みは妖艶だ…妖艶なんだけどちょっと怖い頬笑…。
思わず隣のカインの腕を掴んでしまう
「ここじゃなんだし家に来る?お連れのお嬢さんもどうぞ?私も…1人じゃないしね」
そう言うと別に来るも来ないも構わないとさっさと先に歩いて行ってしまった
「コイ、リュウ連れてくるから此処で待ってろ」
「あ…うん」
「安心しろ、あの速さならリュウで追い付くし…向こうもゆっくり歩いてるから…それとも俺と一緒に行動したいのか?」
「違うわよ!此処で待ってから早くね!」
掴んでた手を離すとカインは少し笑って馬の元に行ってしまう。
そんなカインと歩いてる後ろ姿の白雪姫を私は交互に見て思う
なんだか2人とも…淡々としてない?
白雪姫と思われる女の子を見つけたら強引にでも馬に乗せて城に国に連れ帰るかと思ってたのに
まぁ、そんな状態になると私はどうやってイルーナ君達の元に帰れば良いのか…じゃなくて私の運命って奴の手懸りが無くなるんだよね。
別に『白雪姫』だったら良いのにっ!とは強くは思わないけど…相手の王子はあんなんだし…。
でも男は言った
『決めて下さい、白雪姫』って。
それは私が決める事なんだよね?
でもあの女の子は絶対に白雪姫だと思うし姫は『白雪姫』は1人だけだ
「もうっ…ワケわかんないなぁ…」
「何やってんだよお前…只でさえ乱れてる髪がグチャグチャになるぞ?」
「だーかーら!アンタは口悪すぎ!」
頭をガシガシやってる私を馬に乗せてカインは白雪姫が歩いて行く方向に走らせる
何よ…さっき変だと思ったのにやっぱり変わらず口悪い王子じゃん…
つか…やっぱりお尻痛い…
今私が乗ってる構図はまさにメルヘン乗り
カインの前に横抱きで乗ってる
文句を言う暇も無かったと言えばそれまでだけど…凄く恥ずかしい。
直ぐに馬は白雪姫に追い付いて…本当に変な姿だ
もし、この構図を絵本の挿し絵にでも使ったら読んでる人は思うだろう




