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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
小早川シンデレラ
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いくら何でもぼったくりな値段に指輪を外そうとしても外れない!


冗談じゃないよ

普段からアクセサリーなんて殆ど買わない私からしても30万なんて有り得ない!


「30円です……高いですか?」


「当たり前でしょ?30……え?30円?!」



焦ってるのか抜けない指輪と格闘中の私に男は再度聞いてくるが値段が違った


30万じゃなくて……30円らしい



「はい」



いくらガラクタで硝子玉でも30円って…屋台の出店より安くない?


でも、私に選択肢なんて無かった、だってどんなに頑張っても指輪が抜けなかったから



それに30円だし…



「買います…つけて帰って良いですか?」



まるで気に入ったとばかりに笑顔の私

えぇい……小心者め!




怪しい男に代金を払って家に帰った私は自分の部屋で指輪を眺めた



「どういう意味よ?」



去り際に男は一言



『3回です、行けるのは…そうしたら指輪は抜けます』



3回?


そうしたら抜けるって…この指輪…どうしたら…?



さっきまで私は指輪外しに頑張ってた


でもクリームをつけたり手を洗う時も泡を大量に使っても取れなかった


なので諦めた


別に指輪が抜けなくて困るわけじゃない


学生じゃないから校則も無いし、実際可愛いと思って買ったし…


そのまま私は眠りについた






「こんな所で眠ってたら危ないよ?」


「このままじゃ人さらいに遭うぜ?」


「どうする?」


「どうしよう?」



何だか周りが煩い…


そして寒い…


2度寝するにしても何か掛ける物…



「放置しよーぜ?」


「可哀想だよ!危ないし」


「でも俺達じゃ運べないじゃん…あっ!起きた!」



何?


目を開けると私は沢山の人間に見られてた


人間…この子達は子供?


「良かった~危ないよ、お姉さん。ちゃんとお家で寝ないと」


無言のまま起き上がると眼鏡をかけた子供に声を掛けられる


いや…私はベットで…


「何これ!外?」



囲まれてて気付かなかったけど起きて私の世界が広がった



言葉通り広がりまくってた



「ここ……お伽の国だ…」



目の前に広がる景色に疑問よりも、嬉しさが溢れる


絵本で見たお伽の国の様な景色


外国のドイツみたいなお家が沢山並んでる!


もしかして海外の夢?


景色からしてもどう考えても日本じゃないけど……



「お姉さん?」


「ねぇ、大丈夫?」


「頭打たれたんじゃねーの」



立ち上がって辺りを見渡してるとさっきの子供達に声を掛けられ視線を向ける


やっぱり私より小さい…子供なんだ




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