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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
現れた王子様?
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13

「だってそうだろ?適当に相手見つければって偽物のお前でもいいじゃねーか」


この男っ!


「それはそうだけど……って偽物って言い方止めてよ!それに私は白雪……じゃなくてコイって名前が有るんだから『お前』とか言わないでよ」


危ない…!


本名を口走って再び劣勢になる所だった

こんなところで白雪なんて言わない方が良い



「俺だって『コイツ』とかじゃなくてカインって名前があるんだけど……ま、名前で呼ぶのは兄貴くらいで後は第二王子だけどな」



「…………」


なんだろう……今物凄く寂しそうな顔しなかった?


全部がどうでもいいとか言ってるのに



「だからコイ、名前で呼んでやるから王子って呼べよ?」



「はぁ?何でよ…?アンタなんか王子って言葉もったいないし、私の王子様像と掛け離れてる……カインって呼ぶわ。明らかに年下ッポイし」



なんだよ哀愁醸し出したかと思えば偉そうに


名前で呼んでくれてるけど呼び出しだから同じ扱いでいいや


王子様だからって敬意持てないし



「国の王子を呼び捨てとか……お前変わってるな」



そう言うとカインは馬を撫でながら笑った


その姿はまさに優しくカッコいい王子様なのに……もったいない奴だ



「お前じゃなくてコイよ」


「はいはい、変な名前……ってさ、コイは幾つなんだよ?俺の事年下って決めつけてるけど……明らかに同じくらいだろ」



「…………」



名前に対して文句を言おうと開き掛けた口を閉じる


年齢か…この世界に来て一気に年を感じるなぁ。




やっぱり幼く見えるのかな?



「自分の年齢もわかんないのかよ?」



「22よ、見えないかも知れないけど!」


もう開き直って答える


予想通り王子様はビックリしてらっしゃるわ!


綺麗な顔は驚いても綺麗なもんだ


「………」


その綺麗な顔がドンドン近付いて来て私を見つめてる



何?


まさかまた?


思わず昨日の出来事を思い出して口許に手を当ててガードする


普通なら物凄い自意識過剰だけど目の前の奴は前科持ちだもんね!


「何よ……?」



「間近に見ても15~16歳だ…とても行き遅れには見えねぇ!22ってマジかよ……そんな年齢で結婚してなくて子も産んでねーのかよ……」



口ごもりながら言うと失礼な言葉は連発する


『行き遅れ』

『そんな年齢』


「ちょっと……アンタねぇ……」


もう昨日の様な出来事は無いと思い口から手を離して拳を握る


ヤバイ、このままじゃ私が昨日と同じ事を繰り返してしまう


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