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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
最後の選択肢
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「ちょっと…もう走れないってばっ!」


広間で見つけたカインは当たり前だけど女の子達に囲まれてた

その中にはシンデレラを混じってたけど、もうゴチャゴチャ考えてられなくて後ろから服を引っ張った


いくらなんでも王子の服を掴んで引っ張っる女は居ないだろうと


仕立ての良い光沢のある白いジャケットは思ってた通り伸びなくて力強く引っ張って正解


カインは後ろを向いてくれたけど、凄く怒ってる顔だったけど直ぐに吃驚した顔に変わって私を見てくれる


そして私の腕を掴んでカインは広間から離れて今に至る


流石にこの靴じゃこれ以上は走れない

シンデレラが靴を脱いでしまう気持ちが今なら少し解る


そう言えばハーレムシンデレラもさっき居たような…


「なんだよ、踊りは上手く踊れてた癖に…」


「は…ちょ!何するんのよっ!」


振り向いたカインはブツブツ文句を言いながら私を抱き上げて歩き出す


「もう走れないんだろ?」


「そうたけどっ!ゆっくりなら歩けるってば」


「そんなに待ってらんねー」


「ちょ…」


そう言うと私をお姫様抱っこしたままカインは早歩きしてする


恥ずかしいしけど不安定で行き場が無い私の手はカインの腕を掴む


誰も居なくて 良かった


「………」


「カイン、いい加減下ろしてってば!」


「リュウの所まで行けないか」


「は?ちょ…」


「ここでいいか」


動きを止めてくれたのは良かったけどそのまま近くの扉を開けて入ってしまう


お城の部屋数は多くて少し生活したくらいじゃ把握出来てない私よりカインの方が知ってるようだ


中に視線をやると沢山の衣装が並んでて少し狭いが普通の家の部屋に比べれば全然広いリビングみたい


カーテンを締め切ってるから少し薄暗さも感じるが小さなソファにカインは私を下ろす


「ここは?」


「服があるから衣装部屋なんじゃね?」


「ちょっと知らないで入ったの?!」


私の目の前に立つカインを睨むように顔を上げるとその端正な顔がドンドン近付いてくる


「そんな事どうでもいい…コイ、お前…」


「…何?」


思わず目の前のカインの胸を押さえる様に手を前に出したけどその手を握られてしまった


さっきまで目線が上だったのにしゃがんだカインはまるで上目遣いするみたいに私を見上げる


ちょ…女子の可愛く見せる上等テクニックを美形男子がやると破壊力がっ!


「……その匂いもムカつくけど、これ…どうして?」


これ?




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