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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
欲張りなシンデレラと貧欲な女の子
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まぁ、俺的にもあのアリス王子があんな大胆な行動をしたってのがビックリだけどね


本当に女性に興味がなかったから俺側の方の人間なのかと思ってた時も一瞬あるけど全然そんな雰囲気しなかったからな


だから本当に女性が苦手なんだと…だけど。


その王子様が結婚相手を決める舞踏会に参加する、しかも本当は王妃のお披露目って聞いた時は嘘かと思ったし


その相手はどうやらカインの好きな彼女だって聞いて余計に信じられなかったけど


「お前さ、あの2人が全部してると思う?」


首筋見てショック受けてる奴に言うのは辛いけど俺の感じではそうは見えなかった


カインだって男女の仲が親密になったかならないかくらい………今のカインじゃ気付かないか


「そんな事…」


「考える事も出来てない。だよな首筋を見てパニックって帰ろうとしてるんだもんなぁ…」


「リュクエ!!」


まさかこんな会話をカインとするとは思わなかった


「お前は何しに来たんだよ?当初の目的はなんだったんだよ…あの姫君を連れてノクターンに帰る事だろ?」


「………」


「彼女をこの城に置いて帰ってきた時に覚悟はしてただろ?2人が結ばれるかも知れないって事くらい」


「それは…あい つらは本当に運命で繋がってて…アイツの気持ちやアリスの事考えたら強引に連れて帰るなんて無理だなって」



「相手が幼馴染みだから余計に?」


「それもあるけど…アイツが1番幸せな方が良いかなって」


アイツってのは姫君の方か…

ベタ惚れだね、全く


「でもまた迎えに来たのは?それでも諦められなかったからだろ?せめてダンスの1つでも踊ったら良いのに」


「……」



「このままだと本当にこの国の正妃になるぞ?…弱ってる女を落とすのは簡単だからな」


「弱ってる?」


「とにかく帰るなら帰るでいいが悔いが残る事するなよ?アークにも言われたろ?」


俺的には人の色恋はどうでも良いがこんなにすれ違ってるのは何だか焦れったい

それに想い人の弟だから…少しくらい誘導しても構わないだろう

それくらい今のカインは恋愛駄目男だし。


「わかったよ…そうだよな、アリスとはずっと続く関係だし…嫌でもアイツの姿を目にするんだよな…アリスの正妃して隣に座ってる所」


「あぁ、外交中心になるだろ?お前」


好きな人取られたからってそう簡単に関係は断ち切れないのが国同士の外交だ


ノクターンとセレナーデは元々友好国だから2人も仲良くなった


「…あぁ!無理そう!しかもどれくらいで忘れられるとかのレベルじゃねーし。…気持ちだけでももう1回アイツに言わねーと」

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