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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
欲張りなシンデレラと貧欲な女の子
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興奮しちゃった公爵令嬢はカインの前に立つと元々つり目の目を更に釣り上げてカインに熱く語る


だが内容はカインには関係ない

逆にカイン的には今聞きたくない内容をベラベラ憂さ晴らしの様に話してるし…


「確かに見た目は良いかも知れないですけど?人にいきなりぶつかってくる様な平民の子を気に入るなんてこの国の行く末を心配してしまいますわ!アリス王子は正妃以外は要らないと言ってるそうですがこのまま行きますと政治的に妾や側室は必須ですわね」



やめればいいのに国の行く末まで話始めてる公爵令嬢からカインじゃなくても俺も離れたくなり彼女から距離を取る

それとは逆にカインは彼女に近付いて行き



「確かに身分も何も無い奴かもしれないけどそこら辺の貴族の女より度胸も器量もある、政治的に?王族が欲しがるくらいの才女だってお前は知らないだろう?」


「カインっ!」


「身分や慣例なんてもうなくなってもいい。もしアイツが…例えば王子を眠って待ってる様な姫だったらどんなに良かったか…まぁ、それなら俺は惚れなかったか」


「あの?カイン王子様?」


「とにかく、アリス王子達の事を悪く言う奴は俺は嫌いだ。あんなに運命な者同士を誰が引き 裂けるかよ…」


途中からは自分に言い聞かせる様に言うとカインはまた馬小屋に向かう


よーするに諦めちゃったってわけね?


メチャメチャな公爵令嬢だがカインの本音が聞けて良かったかな?


「カイン王子様っ…!」


「取り合えずそろそろ引いた方が良いよ?身分の違いを良く理解してるならこれ以上王族の悪口や強引な態度を取るとどうなるか」


「………」


「俺もこれでも王族なの、意味解るよね?さっきも言ったけど早く広間に戻れば?他にも王族かまだ居るかも知れないよ?」


「失礼しますっ…!」


尚もカインを追いかけようとする彼女の前に立ってさっきと同じ事を、今度は露骨に言うと悔しそうに頭を下げて広間に戻って行く


変な意味で彼女も度胸あるよな


でも俺もカインに用がある

これ以上邪魔しないでほしい


勿論、彼女を最後まで見送るなんて紳士的な事はしないで俺は既に見えなくなったカインの元に急いだ


全く…仕事以外で走ったりするの嫌なんだよね


『カインを変えた女の子なんて俺も興味あるし、直接会ってお礼がしたいよ』


公務で今日は来れなかったアーク


アイツにあんな事を言われちゃったら…


「惚れた方が負けって辛いよね」


自分の恋は上手くいかないなら その弟の事くらい協力しなくちゃね




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