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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
欲張りなシンデレラと貧欲な女の子
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舞踏会開場となる大広間は広かった

当たり前だけど普段練習してる場所を比較してはいけないと思ったよ

練習してた場所も凄く広かったけどさ



「姫様、本当にアリス王子と並んで来られなくて良かったのですか?」


「そんな事出来ないよ」


「ですが…」


「それよりもう全員招待されてる女の子は来てるの?」


アリス王子と入場なんて仮に私が同意したとしても出来るわけないと思う

アリス王子は一緒が良いとか言ってたけど、理由を話すと『まぁね』と笑ってた


だってこの舞踏会を開く意味を最初から否定しちゃうじゃん?

アリス王子の結婚相手を探してるって国中の女の子を招待したのに実はもう好きな相手が…なんてそんな酷い登場する王子を今後支持するかな?特に女性とか。


もし私が本当に姫になっても風当たりは強いだろう…ならないけど。


私は今開場を1人の執事とウロウロしてる

侍女達だと危ないからと男性の私より少し年上の執事さんと


流石に鎧を着た騎士は遠慮した


本当は1人の方が動きやすかったんだけどアリス王子が絶対に許してくれなかった


『開場は警備は万全ですが何が有るかわからないのに1人でなんて行動しないで』と。


ウロウロする事を許され ただけでも有り難いと思わなくちゃね。

それにしても凄い光景だ


勿論、年若い女性が多いんだけどその連れと言うか両親とか付き人を連れてる人が多くてシンデレラらしい人物が見つけられない


最初は身分も関係ないから平民なら1人とかで居てくれて探しやすいかもと思ったけど


今、シンデレラは平民じゃないもんだもんな

それに1人の女の子なんて殆ど居ない、必ず誰か一緒だ


やっぱり皆気合い入ってると言うか…案外執事さんと一緒で良かったかも


誰も連れて無いと怪しいもんね


「誰かお探しなんですか?」


挙動不審にキョロキョロしてる私に常に離れず付いて来てくれる


「探してると言うか…青色のドレスの人だと思うんだけど」


「お名前とかは?」


「シンデレラ?」


「シンデレラさんですか?」


「知りませんよね…」


どこぞの令嬢とかなら知ってるかも知れないけど名前だけじゃねぇ…有名な絵本の題名にもなる名前だけど、この世界では通用しない


向こうで『シンデレラ探してます』とか言う方も後が怖いけど


「知ってますが舞踏会なんて招待されないですし…」


「え!?知ってるの!?」


思わず執事に詰め寄ると大袈裟に距離を取られる


…ちょっと傷付くんですけどさっきまで一定の距離を保って近くに居てくれたのに

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