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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
あれから半年
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これって簡単な料理じゃないよね?


私の簡単な料理といったら…カップにお湯を注ぐくらいだ



「コイお姉さん座って?ニーチェは顔を洗ってきなさい?」


まだ眠そうなニーチェの両肩を掴んで一緒に洗い場に行くサーシャちゃん


…まるで母親だよ!サーチャちゃん!


前から面倒見が良いとは思ってたけど…



「おいっ!早く座れよ」



「……何故こうも違う」



「何か言ったか?」



「…いえ、何も」



そうだった、同じ小人でも個性があるもんね


「さぁ、食べましょう、コイお姉さん無理しないで食べれるのだけで良いからね」


「ありがとう…サーチャちゃん」


うん、ええ子や。



「…コイお姉さん、さっきのお婆さんの話なんですが…」



「うん、毒リンゴの?」



「はい、そのお婆さんと同一人物かは判らないんですが僕達もお婆さんに会った事が有るんです」



「え?継母に!?」



「継母?」



「あ…まだ分からないんだけど…なんで?なんで会った事があるかもなの?」


一瞬、私の存在を話そうか迷ったけど取り敢えず皆の話を聞こう



『白雪姫』の原作で悪い継母に小人達が会うのは後半だったから。

毒リンゴを食べさせられた時点では会ってないはず



「………」



「イルーナ君?」



「コイお姉さんには話しておいた方が良いわよ。こんなに一緒に居るんだもの……もう家族みたいなものよ」



家族……サーチャちゃん……なんて優しい!



「まぁ…毒飲まされたからなぁ…警戒してもらう為にも仕方ねーか。また飲まされても面倒だし」


黙りこんでしまったイルーナ君にサーチャちゃんとナナセが話し掛ける。



「話してくれると嬉しいな……」



そう話し掛けて自分の胸がチクッとする


自分の事をちゃんと話して無いのにこんな言葉を言う権利なんて無い


『家族』とまで言ってくれてるのに、黙ってるなんてよくない……でもなんて話せば良いの?


「コイお姉さん、信じられないかも知れませんが……僕達は小人では無いんです」



「え……?」


私がどうしようか迷ってるとイルーナ君が先に話してくれた


くれたけど……えっと、小人じゃないって?



「今居ない3人も含めて全員、本当は大人なんです……僕達は黒いローブを着たお婆さんに魔法を掛けられてしまいました」



「黒いローブ……」



一緒だ……でもでもっ!


小人に魔法?


そんな話じゃなかったのに……


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