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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
欲張りなシンデレラと貧欲な女の子
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お父様が亡くなってから数ヶ月経つ


私はこれから後妻や義理姉に苛められると思った瞬間に荷造りをして叔父の家に逃げ込んだ


今まではお父様が居たからイイコちゃんを演じてたけど、もう耐えられないわ!

叔父にお願いして良い縁談を紹介して貰うつもりだった


勿論、家の権利とかは全部私の名前に書き換えて抜かりはない


「シンデレラ、また行くのか?」


「えぇ…ごめんなさい叔父様、せっかく良い方を紹介して下さってるのに…」


「いやいや、シンデレラ程の子だからな!十分に後悔しない様に悩むと良い。兄もきっと素敵な人と巡り会う事を祈ってるからな」


「有り難う…叔父様」


優しい叔父に申し訳無さそうな演技をする


幾つかの家系の親類が居る中、叔父を選んだのは血縁が近いだけじゃない

子供の居ない叔父は昔から私には甘い


自分で言うのもなんだけど容赦、教養、家柄は申し分無いと思ってるの。

だから不細工な義理姉達が嫉妬で私を苛めてた事も昔から慣れてた


叔父が紹介してくれる男性は別に悪くなんだけど…


「私くらいのレベルには相応しくないのよねぇ」


だから遠出をしてまで何回も縁談を繰り返してる


相手の方は当たり前だけど私を気に入って…断っても諦め無い人は何度も会いに来たり手紙を送ってくる




貴族や伯爵、公爵クラスじゃ嫌


今までの事を考えたらもっと良い人じゃないと…


「やっぱりアリス王子が良いわぁ」


縁談の途中で行われてた舞踏会に何とか出席させて貰ってセレナーデ国の王子と会う事が出来たけど会話なんて殆ど出来なかった


セレナーデの第1王子のアリス王子は22歳だけど、まだ正妃が居ない身でこの所頻発に年頃の貴族の女性を対象に舞踏会を開いてるのだがその大半はアリス王子の体調が悪く中止になって、私も何度が呼ばれてたけど父の事とか重なって中々都合が合わなかった。


第1王子の舞踏会

王子の体調があまり良くない

年頃の貴族の女性


理由を上げれば直ぐに浮かぶのは『正妃探し』だ


姿は間違いなく合格点だし?

王子が亡くなる前に子供を産めば…将来は約束された様なものだもんね


「あぁ…やっぱりアリス王子が良い!何とかまた会えないかなぁ?」


その日の夜、私は叔父に今度セレナーデ国で舞踏会が開かれると聞かされた

しかも今度は身分は関係なく国の年頃の女性全てに参加資格が有るらしい



国もかなり焦ってるみたいね

それにしても身分関係なくですって?


そこら辺の街娘が未来の正妃なんて事になったら…


「冗談じゃないわ! 未来の正妃は私がなるんだからっ!」


誰も居ない部屋の中で小さく…かなり大きな声で宣言する



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