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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
シンデレラの王子様
157/592

「僕は自分を…僕自信を愛してくれる人と結ばれたかった…だから相手の身分とか関係無いって思うって言うと…」


「国中の結婚適齢期の女性を対象にして舞踏会を開くと…?」


私の言葉にアリス王子は頷く


でも…その大きな舞踏会でシンデレラに出逢うのよね?

だから物語的には狂ってはないのかも…でもアリス王子が向こうに行ってる時点で何かがおかしいんだ


「僕はきっと2人居るんだ」


「え?」


いきなりの強烈な二重人格発言に顔を歪ませてしまう



「ごめん、言い方おかしいよね?でも…伝えた方が…僕と三宮有栖は同時に存在すると思うから」


「同時?同時って…えっと…向こうでは普通に三宮有栖が生活してるって事?」


なにそれ?それは私とは違うな


「小石川さんは?こっちに来てる時…」


私の身体や存在はどうなのかと聞かれて、岡本さんの存在も話して私達は向こうでは同時に存在はしないと説明する


「私と岡本さんって人はこっちの人間じゃなくて此方に来てる時の時間は向こうでは進んでないの、でも此方に来るタイミングは其々違う…私は2回目に来れたのは半年経ってからだもん」


「そうなんだ、僕はここ最近向こうに居る方が長いかな。その時の僕は眠ってるらしい 。長くて1ヶ月って時も有ったかな」


眠ってるのは一緒だけど1ヶ月って…長っ!


「それは身体的には大事なの?」


眠り姫の例があるけどあれはあくまで『眠り姫』だもん、普通の人間が1ヶ月も寝てたら医療的処置とか必要じゃないの?


「最初は母上達も大慌てだったけど身体には何の異常も無くて僕的にはただよく眠れたって感じで目覚めるから城の人間は慣れて来たみたいだったよ」


だったよ…って笑顔で言われても…


「夢だと思ってた。最初はね?だけど三宮有栖って青年は僕と凄く似てた。女性に奥手なのも全て。僕は向こうに行くようになって彼に手紙を書いたりした」


「自分達で?ちょっと待って!三宮有栖はアリス王子が向こうに居る時…此方に来てないの?」


『三宮有栖』と『アリス王子』は別人だ、でも同じ次元に存在してる


「来てるよ?…でも眠りたいらしいからずっと寝てるって書いてた」


「じゃあ起きたければ起きれるのかな?」


「かもね、でも彼は向こうで生きたくない気持ちが強いんだ…だから僕と入れ替わったりしてるのかも」


生きていたくない?

何、その重い理由は!

仮にも大手出版で新人で1番イケメンだと言われてる癖に…

確かに経理課は地味だけど


「初めの時は短い間だったけど、段々時間か長くなった。僕は眠るのが嬉しくなって来たんだ」


「向こうに行けるから?」


そんなに簡単に行けちゃうの?

私は半年も掛かってるのに。

しかも回数制限もされてるのに



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