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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
シンデレラの王子様
152/592

私の理想の王子様か


『シンデレラの王子様と結婚するの!』



「でも…シンデレラって相手が居るんでしょ?」


この世界に私は惹き付けられてたけど『シンデレラ』としてじゃない

あくまで『白雪姫』の生贄…と言うか身代わりだ。

この世界のシンデレラも継母や義理の姉達の虐めに耐えきれなくて誰かと逃避行でもしちゃったのかな?


既に目茶苦茶な物語だからそれも有り得なくないし驚かない


「シンデレラってのは居るらしい…舞踏会で色んな王子から注目されてた存在らしい」


「注目されてた存在?」


ほら、また話が違う

シンデレラは魔法使いのお婆さんに綺麗なドレスを着せて貰ってこの城に来て王子様と踊って恋に落ちる…のは最初は王子様だ。

色んな王子じゃなくてこの城に居るアリス王子だ


「そうだよ、アイツが教えてくれた…アリス起きてますか?」


長い廊下を歩いた先に居た女性にカインは声を掛ける

乳母と言うには若すぎる綺麗な人…しかも綺麗なドレスだ



「カイン王子?まぁ…いつも有り難うございます。はい、王子は今窓辺にいらっしゃいます…ですがまたボンヤリしてますので失礼を掛けるかと…」


「大丈夫ですよ、王妃こそ疲れが溜まってるのでは?」


「へ!?」




王妃!?

王妃って…えっとシンデレラの王子様のお母さん?


「心配してくれて有り難う。カイン王子も国が大変な時に…でも大丈夫よ。王の方が婚儀を心配して不安定かも」


「こちらは大丈夫です」


「…こちらは?カイン王子の恋人かしら?なら羨ましいわ」


「違います!」


頬笑む王妃様に即答するとカインが舌打ちをする

王子様様の前で舌打ちとか失礼な奴!

それにしても…若いお母さんだ…アリス王子が幾つが知らないけど御姉様でも通用しそう


「まぁ?じゃあアリスに紹介してくれるのかしら?カイン王子が連れて来てくれた人なら間違いないもの、是非結婚して欲しいわ!」


まるで芝居の様に両手をパンッと胸の前で叩いて祈る様に私を見つめる


アリス王子と結婚?


「王妃、それは…」


「とにかく会わせてあげて?」


カインの言葉が詰まったのが気になる

いつもなら『違う』ってハッキリと言うのに…さっきみたいに『俺の姫』とか…


そんな事気にもしない王妃様は私の手を取って部屋の中に連れて行く


振り返ってカインを見ると一応ついてきてるけど…顔が硬いよ!


「アリス!カイン王子が来てくれたわよ?貴方に相応しい人を連れて」


「いや、ちょっと…それは 」


本当に芝居なのか?

王妃の声の張りが半端ないんですけど!



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