表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
岡本さんの過去
147/592

「では取り合えず白雪姫さんと岡本さんは元の家に戻ると言う事ですね…お城の方は?」


「まだ無理よねぇ~そんな王が居る所。かと言って家はもう満員状態、只でさえ図体が大きくなったからロックには色々直して貰わないといけないし」


家に戻って2人の今後を話すとサーシャちゃんもお城には反対派


「私はユックリ海を落とすわ」


「姫…」


岡本さんの腕を離さない白雪姫

凄い…これが若さなのか?


「そうね、2人の時間が多ければ多いほど愛は深まるしね!頑張って」


「任せて」


女子トークに男子は興味が無いのか付いていけてない…因みに私も若さのパワーに付いてけなくて岡本さんと目が会う


「コイは?これからどうするんだ?」


「それは……」


岡本さんの問い掛けに正に今の問題を投げ掛けられて言葉が詰まる


まず、まだ私は後1回は向こうに戻れる…それがいつかは分からないけど。


でもそれも選択肢の時だ


白雪姫は王子と結ばれない結果になったら私は自動的に白雪姫になるわけじゃないんだよね、自分で決めるんだ

継母にとっても白雪姫さえ幸せになれば私の役割りなんてどうでも良いと思うし。



「コイお姉さんはこのまま此所で暮らすんだよね?」


「シークっ…」


後ろから抱きつかれて耳元で囁かれてドキッとする

なんか体が締め付けられるような声


やっぱりだ…今の声は絶対口説き用だよ!


「勿論、此処に居て欲しいのは皆の気持ちですよ」


「気持ち~」


「……」


イルーナ君の声にコダマみたいに聞こえる少し高い声


シークに拘束されてるから体は動かせないがなんかスカートを引っ張られてる様な…まさかこんな堂々とシークがセクハラしてるとも思わなくそっちに目線を向けると淡いピンクの髪がフワフワしててまるで綿菓子みたいな子が私を見てる。



「なんだ、やっと起きたのかよニーチェ」


「ニーチェ?」


ナナセがフワフワな髪をグシャグシャ撫でるが形状記憶みたいにフワフワのまま肩くらいで揺れてる


髪の長さも服もピンクだし…何?この天使みたいな風貌は!?

本当に男の子?!


確かにニーチェは癒し系だったけど


「どこにも行かないで?」


「ニーチェ…」


更に強くスカートを引っ張るニーチェはまさしくニーチェだ。

しかもナナセ同様、小人の時とあまり変わらない…こういう性格のまま育ったんだろう。


「大丈夫だよ、コイお姉さんは俺と結婚するから…あっ、でも暫くは2人で住みたいよね?……聞かれたくないコイお姉さんの声とかあるしね?」


「シークっ!」


最後の台詞は私にしか聞こえない小声


『なんの声』なんて考えるのも恥ずかしい!


「悪いけど コイツは連れて行かなきゃ行けない場所があるんだよ」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ